3年前に41歳で人気コメディアンから祖国防衛の指導者になったウクライナのゼレンスキー大統領。連日、T シャツ姿で国民を鼓舞する。「異色の経歴の持ち主です」と、けさ28日(2022年2月)の「めざまし8」で、司会の谷原章介がこの大統領に注目した。
「私たちはこの国を開放するまで戦い続けます」
「すべての人に武器を渡します」
国民に徹底抗戦するメッセージを自撮りの動画で、SNSを通じて発信を続ける。スーツにネクタイを締めたロシアのプーチン大統領とは対照的だ。軍事侵攻前では「サッカーウクライナ代表の皆さん、明日の試合はみんなで一生懸命応援します」といったメッセージもあった。ウクライナ出身の国際政治学者のグレンコ・アンドリーさんは「彼は庶民の1人みたいなスタンスをとっている」と話す。
人気コメディアンから大統領に
大統領に就任したのは2019年、日本にも訪問し、当時の安倍首相と会談した。
それ以前はテレビで人気のコメディアンだった。若いころはウクライナだけでなく、ロシアのテレビ番組にも出演、歌手や俳優でも活躍するタレントとしてお茶の間のスターだった。
それが転機となったのは、2015年にゼレンスキーさんが主役をした「国民のしもべ」というドラマだった。平凡な教師が大統領になっていくというストーリーだったが、4年後に現実の大統領選に出馬し、見事にドラマの人気のように当選したのだ。
その政治手腕はどうなのか。ウクライナ在住の弁護士によると、「前大統領に比べ、若く勇気をもっている政治家だと思います。以前は自己中心的な政治家が多かったのですが、彼は違います」と評価する。
谷原「ゼレンスキー大統領の評判はどうですか」
アンドリーさん「侵攻前は支持率が下がっていましたが、いまのところは戦時だから彼の下で戦うしかないと、正確かどうかわかりませんが、国民の9割も支持しているという情報もあります」
いま、その大統領の決断に祖国の命運がかかっている。
谷原「ゼレンスキー大統領は18歳から60歳まで総動員で戦うと訴えています。そういう姿勢はどうですか」
橋下徹(弁護士)「僕は絶対あってはならないと思います。この政治家のために命をかけたくないという選択が必要です」
山下真司(俳優)「とにかく早く、戦争をやめてほしいですよ」
(一ツ石)