<1年前のワイドショー> 菅首相(当時)長男の「接待問題」余波 忖度・萎縮の有無の実相

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   <1年前のワイドショー> 昨年(2021年)のいまごろは、菅義偉首相(当時)の長男の接待問題が政権を揺さぶっていました。長男が役員だった「東北新社」の関連会社が、監督官庁である総務省幹部を接待し、その現場を週刊文春が記事にしたのです。

   総務省はその後、接待を受けていたのは計12人で延べ38回だったと発表しましたが、その中に、首相の記者会見を仕切る内閣広報官の山田真貴子氏(当時)もいました。

  • 当時、ワイドショーも相次いで取り上げた(写真はイメージ)
    当時、ワイドショーも相次いで取り上げた(写真はイメージ)
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「相当根深い問題ですね」指摘も

   (J-CAST)テレビウォッチ・ワイドショー通信簿の「山田真貴子広報官はお咎めなしですか? 7万4千円の飲食接待で何を食されたのでしょうか?」(21年2月23日、テレビ朝日系「モーニングショー」)では、接待を受けた幹部らを処分されるのに、すでに内閣広報官となって退官していた山田氏については「現時点では懲戒処分を行い得ない」と加藤官房長官が述べていることを紹介しました。

   ジャーナリストの青木理氏は、安倍晋三首相の夫人が登場して財務省が右往左往した森友学園の問題と似ているとしたうえで、「今回は菅さんの長男。菅さんは官房長官の時に幹部官僚の人事を牛耳っており、忖度とか萎縮とかが広がっていました。(略)こういう構図が背景にあるとすれば、相当根深い問題ですね」と嘆いていました。

   「『収賄事件になりうる!!』 山田・内閣広報官、7万円超の驚愕接待に若狭弁護士が見解」(2月23日、フジテレビ系「とくダネ!」)でも、国会でしどろもどろだった菅首相の答弁を取り上げました。若狭勝弁護士の「東北新社の子会社の更新が問題になっている時期だとすると、理論的に収賄事件になってもおかしくはない」とのコメントも紹介しています。

   結局、山田氏は自主的に月給の6割、70万円を返納することにして政府も決着を図ろうとしましたが、「高額接待受けた総務省幹部の処分『甘すぎる!』とスタジオの声(略)」(2月26日、TBS系「グッとラック!」)では、司会の立川志らくさんが「一番気になっていることがわからないですよね。行政が歪められたかどうかは、闇に葬られてしまうのでしょうかね」と発言したことを紹介しています。

   ワイドショーが指摘した、「忖度」や「萎縮」に支配された行政が、今も続いているのではないかと危惧します。

(コムギ)

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