ロシアのウクライナ侵攻を「きょうは番組全体を使ってお伝えします」と、司会の谷原章介が25日(2022年2月)の放送の始めに言い切った。それぐらいの事態が起き、世界は大揺れだ。
永島優美アナウンサー「新しい情報が続々と入っています」
ウクライナ西部の都市シェヒニから立石修記者が「夜12時過ぎですが、多くの人がポーランドに脱出しようとしています」と伝えた。車の列と、スーツケースを引きながら歩く人たちも、中には小さな子供の姿も多数あるという。
「どこでどれぐらいの被害が出ているのか」
首都キエフに15年住む高垣典哉さんが撮った映像にも、西へ向かう車の渋滞が。「ずっと郊外へ続いています。ガソリンスタンドにはだれもいない。ガソリンは売り切れです」。ウクライナ国内にいる香港のフォトジャーナリスト、カオルさんは「交通は一部停止、バスもない。街を難民が荷物をもって逃げていく」と話した。
スーパーやATMには行列ができる一方、キエフの地下鉄は「みんな郊外に行ったので、人が少ない」という。反対に、東部の都市ハリコフの地下鉄は攻撃から避難した人で駅も電車もいっぱいだ。
谷原「どこでどれぐらいの被害が出ているのか」
米国防総省は「ロシア軍はウクライナに3方向から侵攻、短距離弾道ミサイル100発以上を使った」、ウクライナ当局は「57人が死亡、169人が負傷した」と発表した。
さらに「チェルノブイリ原発がロシア部隊に占拠された」とゼレンスキー大統領が発表。ウクライナ大統領府は「ロシア軍が挑発に使う準備をしている」と警戒を呼びかけた。原発職員をロシア軍が人質にとったとの情報もある。ウクライナ危機は混迷の一途だ。世界の対応、本気度が問われる。
(あっちゃん)