ウクライナ危機でも暗躍? ロシアの民間軍事組織「ワグネル」の正体

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   ウクライナ情勢について司会の安住紳一郎アナが「ロシアによるウクライナ侵攻を国際社会が心配する中、プーチン大統領は『すぐにウクライナに部隊が向かうとは言っていない』と言っていますが、これはウソではないのかもしれません。ロシアは近年、正規のロシア軍が行動すると国際社会が牽制するので、まずは正規軍ではない民間の軍事組織を投入するのが常套手段になっています。料理人がトップを務めているという謎が多いこの組織は『ワグネル』と言いますが、いったいどんなものなのでしょうか」と切り出した。

   きのう23日(2022年2月)ウクライナ東部のドネツク州を走る戦車の映像。しかし、この戦車には所属を示す印がない。戦車には兵士の姿も見えるが所属不明なのだ。

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安住アナ「実質上はロシアの軍隊と変わりはない」

   筑波大学の中村逸郎教授は「怪しいです。ロシア兵とそっくりです。これはプーチン政権で作られた民間軍事組織『ワグネル』だと思う」と話す。

   「ワグネル」は傭兵やロシア軍の退役軍人で組織されている。7000~1万人の兵士が所属しており、世界最高峰の軍事力を持つとされている。この部隊を作ったのがプーチン大統領の料理人といわれているエフゲニー・プリゴジン氏。プーチン氏がサンクトペテルブルクの副市長を務めていた1990年代に通っていたレストランのオーナーで、2012年に創設されたワグネルのトップに就任した人物。

   ワグネルの主な任務は戦いではない。中村教授は「ロシア軍が入っても負担が少なくなるように布石を打つ、裏の仕事が役割。表舞台には立たずに領土を支配していく」という。2014年のクリミア併合でも重要な役割を示した。

   安住は「筑波大学の中村先生の解説に驚いた方も多いと思いますが、近年のロシアの非常によくある手段ということです。どう見てもロシア人ですが、国旗を外した軍服を着て、侵略したい場所に入って不安をあおり、新ロシア派の雰囲気を作っていく。民間人に軍事教育を行い、武器を与えた後で正規のロシア軍が入っていく。米大統領選でのサイバー攻撃の実行犯ではないかといわれています。ワグネルとは『ワグナーグループ』の略称で、創設時に活躍した中佐のコードネームがワグナーだったためといわれています。存在はクリミア併合でも。ただ、実質上はロシアの軍隊と変わりはないので、国際社会は非難すべき時が来ているのかと思います」とコメントした。

(バルバス)

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