ロシア、親ロ派地域の独立承認は「ウクライナ侵攻の始まり」、玉川徹「世界は止められないのか」

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   ウクライナ紛争の出口が見えるかと期待された米ロ外相会談は、プーチン大統領がウクライナのロシア系地域の独立を承認し、軍隊の進駐を示唆したことで、アメリカのブリンケン国務長官が「会談の意味がなくなった」と中止を決めた。バイデン大統領は「ウクライナの侵攻の始まりだ」とし、米ロ首脳会談もご破算になりそうだ。

  • プーチン大統領は本格侵攻に出るのか
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「冷戦後の欧州で、最大の戦争の危機」

   一触即発の危機はどこまでエスカレートするのか、けさ23日(2022年2月)の「モーニングショー」は、東京大の小林悠・特任講師が見通しなどを解説した。小林講師はこう断言した。「もはや外交的解決は困難になりましたね。おそらく、平和維持を名目にウクライナの親ロシア地域にロシア軍が入っていくことは確実です。いまでもロシア軍はいて、基地もあるのですが、それを公然化するということです」

   玉川徹(テレビ朝日)「プーチンが親ロシア地域の独立を認めて条約を結んだということは、集団的自衛権の発動という理屈ができたということなんですよ。これまではウクライナの内戦だったのが、ロシアとその同盟国とウクライナの戦争になったということですよね」

   これに対して、アメリカ・NATOがウクライナを武力で支援しようとすれば、米ロの軍事衝突という最悪の事態になりかねない。小林講師は「冷戦後のヨーロッパで最大の戦争の危機です。でも、アメリカはロシアに対して軍事オプションは使えません。核兵器が出てきちゃうからです」と見る。

   浜田敬子(元「AERA」編集長)「首脳会談をやりたいと思わせておいて、反故になってもなんとも思っていない。別のことを考えているんですね」

   玉川「最終的にはウクライナを支配下に置くために軍事侵攻しても、世界は止められないということになっちゃうんでしょうね」

   小林講師「ウクライナの首都キエフを占領して、ゼレンスキー大統領に退陣を求め、ウクライナの中立宣言と軍事力の厳しい制限を飲まようということでしょう」

   ロシアはエネルギー、食料、工業原料の自給率が高いので、経済制裁もあまり効果は期待できないという。もどかしい。

(カズキ)

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