「ミステリと言う勿れ」どんでん返しに「ヒッて声出た」 「炎の天使」で描いた児童虐待

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   大学生・久能整(菅田将暉)が、淡々と持論を語るだけで難事件を解決する「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)。第6・7話のテーマは、虐待された子どもだけが生き残り、両親は死亡する「連続放火事件」。前回(第6話)は、過去の放火事件で両親を亡くし、ひとりだけ生き残った下戸陸太(岡山天音)と、彼が「先輩」と呼んで慕う井原香音人(早乙女太一)が事件に関与していることを感じさせる内容でした(ネタバレあり)

   そして迎えた第7話(2月21日、2022年)。前回のラストで陸太に殺されそうになった整は、間一髪で危機を逃れますが、なぜかその場にとどまり、陸太にこう語りかけます。

「あなたが炎の天使なんですか?」
  • フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより
    フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより
  • フジテレビの「ミステリと言う勿れ」番組サイトより

「考えて考えて考えて考えて」

   「炎の天使」とは、虐待された子どもが親の殺害を依頼する都市伝説サイトのこと。しかし陸太は、醜い自分が天使であるはずはなく美しい「先輩」こそ天使だと言います。ならばその「先輩」に会わせて欲しいと頼んだ整は、陸太に連れられてビルの一室へ。そこには猫を抱いた「先輩」こと香音人の姿がありました。香音人は、自分も母親に虐待されていたが偶然の火事で母が亡くなり、父に引き取られたおかげで幸せになったこと。自分を救った炎の力で同じように苦しんでいる子どもたちを救おうと、「炎の天使」として罪を犯したことを話します。

   酷い虐待を受けていた子ども時代に声をかけて救ってくれたことに、感謝していると話す陸太。しかし整は、子どもたちに親を殺す決定権を預け、一生の傷を抱えさせることも虐待だと告げます。

   「炎の天使」は香音人であり、陸太はその手伝いをしていた。誰もがそう思っていたところで、物語は大どんでん返し! 想像をはるかに超える展開に、SNSでも「ヒッて声出た」「衝撃すぎた」「全員の演技が最高!」など、驚きと賞賛の声が飛び交っていました。

   親のみならず、クラスメートや学校の先生にも酷い扱いを受けていた陸太の過去は、直視できないほど辛いものです。かわいそうな子どもを救ったつもりでいた香音人も、実は未来の子どもを苦しめていたという現実を知り、苦しみます。彼らがどうしたら幸せになれるのか、正解は見つからないままですが、整が最後に陸太に告げた以下セリフが、唯一の答えなのかもしれません。

「考えるといいと思います。身の回りにあることすべて。考えて考えて考えて考えて。誰かに話すといいと思います」。

(Hibunny)

姉妹サイト