北京2022オリンピックのスキージャンプを見て-高梨沙羅選手と小林陵侑選手

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   北京2022オリンピックが2月2日に競技が始まり、2月4日に開会式が行われました。

   今回のオリンピックも見どころはたくさんありますが、先ずは2月5日、スキージャンプ女子ノーマルヒルに出場した、高梨沙羅選手(25歳)が注目を集めました。8歳の時にジャンプを始めた高梨選手はワールドカップで61回も優勝し、ソチ2014オリンピックでは4位、平昌2018オリンピックでは銅メダルを獲得しています。3回目のオリンピックで悲願の金メダルをと、日本の多くの人々が応援していました。

   当日、40人が参加した予選を5位で通過し、30人にしぼられた決勝では大ジャンプを飛びましたが、惜しくもメダルに届かず4位でした。

   私は、10年以上もトップで戦い続け、大きな期待を背負いながら頑張った彼女に、心から「お疲れ様でした。よくやりましたね」と賛辞を送りたいです。

  • 北京冬季五輪で熱戦が続いている(イラストはイメージ)
    北京冬季五輪で熱戦が続いている(イラストはイメージ)
  • 北京冬季五輪で熱戦が続いている(イラストはイメージ)

スキージャンプ個人種目で金・銀に輝いた小林陵侑選手

   翌2月6日には、スキージャンプ男子ノーマルヒルが行われ、小林陵侑選手(25歳)が登場しました。彼も、非常に有力な選手でワールドカップでは26回優勝し、平昌オリンピックから2大会連続出場です。ノーマルヒルでは札幌オリンピック(1972年)の笠谷幸生選手以来50年ぶりの金メダルを、ラージヒルでは長野オリンピック(1998年)の船木和喜選手以来24年ぶりの金メダルの期待がかけられていました。

   50人の選手が参加した予選を1位で通過。30人で行われた決勝で見事優勝し、今大会の日本の金メダル第1号となりました。彼は追い風という不利な条件の中で、最高のジャンプを飛び、オリンピックという緊張感をも楽しんでいる感じでしたが、今までの努力が実を結んで良かったと思います。

   会場では、北京オリンピック日本選手団総監督の原田雅彦さん(長野オリンピックのジャンプ男子団体で優勝)も、日の丸の旗を振って、メチャクチャに喜んでいたのも印象的でした。

   そして2月12日、ノーマルヒルとの二冠を狙う小林陵侑選手が、スキージャンプ男子ラージヒルにチャレンジしました。惜しくも2位でしたが、スキージャンプ個人種目で金・銀に輝いたのは、長野五輪の船木和喜選手以来のことです。これは、素晴らしいことです。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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