北京オリンピック・女子カーリングは、きのう17日(2022年2月)にスイスに敗れ、準決勝進出を諦めかけた日本チームだったが、カナダに順位決定ルールで上回って、一転、勝ち上がった。
涙の敗北会見の最中に記者から『朗報』が伝えられ、選手たちは「エッ、ホントですか」と初めはきょとんとしていたが、コーチから正式に知らされると、吉田知那美選手は「ウソだあ」と大笑いしてのけぞり、藤沢五月選手は今度は嬉し涙になって崩れ落ちた。
勝ち残ることができた理由・仕組み
「なんで勝ち残れたのでしょうか」とけさ18日(2022年2月)の「モーニングショー」で司会の羽鳥慎一が解説した。「同じ勝敗数でもカーリングはサッカーのように得失点差がありません。そこで出てくるのがドローショットチャレンジというルールです。毎試合前にチームの代表選手2人がハウスに向かってストーンを投げて先攻、後攻を決めるのですが、その中心との距離を全試合平均して順位を決めます」(羽鳥)
5勝4敗で並んだイギリスは35.27センチ、日本は36.00センチ、カナダは45.44センチだった。カナダより9.4センチ短かったため、1位スイス、2位スウェーデン、3位イギリス、4位日本、5位カナダとなり、4位までの予選通過ラインに滑り込んだのだった。
日本はきょう18日夜に再びスイスとの準決勝、あさって決勝、あす3位決定戦が行われる。日本のメダルはどうか。長嶋一茂(スポーツキャスター)は「これまでのデータではっきりしてるんだけど、4番目に投げるスキップの藤沢選手の成功率が80%以上のときは全勝なんですよね。でも、僕たちは試合中はそれがわかんないんだよね」と期待する。
玉川徹(テレビ朝日)「(スイスに敗れ)1回、ゼロになっちゃった感じですよね。だから、憑き物が取れて、準決勝・決勝はスッキリいけるんじゃないかなあ」
長嶋「彼女たちの戦いをあと2回見れるんですよね」。そう、メダルもさることながら、そっちが楽しみだ。
(カズキ)