北京五輪のカーリング女子日本代表はきのう16日(2022年2月)、米国に勝利し、準決勝進出に望みをつないだ。17日の「スッキリ」は、チームの要、スキップの藤沢五月選手が試合前に見せた大粒の涙のワケに迫った。
会場で試合を見ていた山本紘之アナウンサーが伝えたのは、試合前のミーティングの様子だ。韓国戦、イギリス戦と2連敗を喫し、負けられない一戦となった試合を前に、「藤沢(五月)選手が大粒の涙を流していたんです。試合前だったのでこちらが心配になるぐらいでした」。映像で見ると、確かに何度もティッシュで目をふいていた。
「これはこれで新しい技!」でチーム全員「大爆笑」
「試合後にお話を聞いたところ、『正直、負けが続いて辛い思いをしていた。そんなとき、リンドコーチから、チームを信じて、自分たちを信じて氷の上に立ってほしいという優しい言葉をもらい、どうしても涙が出てしまった』と。『人前で泣くのは好きじゃないけど、ここで泣いたことですっきりして前向きに試合に臨めた』と話していました」と伝えた。
試合は日本がリードして進んだが、第7エンドに藤沢選手が思わず「あー、ごめん」と顔をしかめるミスショットがあり、4失点して同点になってしまった。ただ、直後の第8エンドで着実に2点を勝ち越し、10―7で勝負を決めた。
最終の第10エンドでは、吉田夕梨花選手の2投目が意図したショットにはならなかったのだが、「これはこれで新しい技!」という吉田知那美選手の一言で、チーム全員が大爆笑するシーンも。「この瞬間、会場の記者たちもドッとわき、我々もこれで大丈夫と前向きな気持ちになれました」と山本アナも話していた。
MCの加藤浩次「失敗したと思っても、言葉に出さずにポジティブに考えると次につながる。これは生きているうえでも大事なことですね」
大混戦のカーリング女子はきょうが予選最終日で、日本はスイスと戦う。勝利すれば決勝トーナメントへの自力進出が決まるが、負けた場合は他チームの勝敗がカギを握ることになる。2大会連続のメダル獲得へ、夢をつなげるか。
(キャンディ)