北京オリンピックの最中に持ち上がったドーピング疑惑で、ロシアのカミラ・ワリエワ選手(15)(ロシアが出場禁止のためROC=ロシアオリンピック委員会=所属として出場)に関して、母親への聞き取り調査の音声とされるテータを「めざまし8」がロシアメディアから入手し、16日(2022年2月)に取り上げた。
ワリエワの母親は、ワリエワ選手の祖父が心臓病治療薬トリメタジジンを服用しており「去年のクリスマスに彼が家に来て、ワリエワも同じグラスを使ったことで起きた可能性があります」と、あくまで偶然を主張した。
鈴木大地「すっきりしない問題だ」
一方で、ロシアの反ドーピング機構元所長のグレゴリー・ロチェンコフ氏はイギリスメディアに「国が後援するドーピングの最盛期にロシアのアスリートの間でトリメタジジンの摂取は日常的だった」との主張を語っている。
ロシア国内ではいま、ワリエワ選手のコーチやスタッフに対する批判が殺到しているという。「恥を知れ」のSNS投稿や、「摂取を知らないとは考えづらい」とするメディアもある。ROCチームには、2007年から10年まで反ドーピング規制違反で資格停止処分を受けた医師が同行、ワリエワ選手にも付き添っていた点も疑惑の一つだ。
ワリエワ選手はきのう行われた女子フィギュアのショートプログラムに出場、冒頭のトリプルアクセルで着氷が乱れたものの、「表現の繊細さがさすが」(プロスケーターの村上佳菜子さん)という演技を見せ、結果は1位だった。終わったときには涙を浮かべ、手で顔を隠したが、得点発表を待つ間には笑顔も見せた。
司会の谷原章介「15歳の女の子を周りの大人がしっかり管理してあげないといけない」
鈴木大地(元スポーツ庁長官)「どういう事情にせよ、(薬物検体が)出た時点でオリンピック出場を見合わせるべきではなかったか。すっきりしない問題だ」
谷原「ロシアの闇に見えてしまうこともある。花形競技をどう観ればいいのか」
(あっちゃん)