ワリエワ「出場可」と商業主義 永島優美アナ「多くの人が、もやっと」

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   フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(15)=ロシア・オリンピック委員会(ROC)=のドーピング問題について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はきのう14日(2022年2月)、北京五輪への出場を認めた。15日に行われる女子ショートプログラム(SP)に出場できることになった。ワリエワは7日までに行われた団体戦で活躍し、15日からの個人種目でも有力候補の1人だ。

   ドーピングを統括する国際検査機関(ITA)によると、ワリエワ選手は昨年12月に、禁止薬物のトリメタジジンが検出され、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は2月8日、ワリエワ選手を暫定的な資格停止処分とした。しかし、ワリエワ選手の意義申し立てを受け処分を解除し、五輪参加を認めた。これに対し、国際オリンピック委員会(IOC)などは処分解除を不服としてCASに提訴していた。

  • 「追い詰めないであげてほしい」の声も(写真はイメージ)
    「追い詰めないであげてほしい」の声も(写真はイメージ)
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谷原章介「まだ15歳」

   司会の谷原章介「ワリエワ選手はきょう15日の競技に出ることになりましたが、なんか、わからないばかりですね」

   情報キャスターの西岡孝洋が説明する。「陽性が出たのに認められた、ということです」

   出場を決めたのはCAS。理由は(1)ワリエワ選手が保護対象とされる16歳未満(2)北京で行われた検査では陽性と判断されなかった(3)検体の提出が遅れたのは選手側の非でない、という3点だ。

   スポーツジャーナリストの小林信也さんは「ドーピングに対して厳しい姿勢をとるのか、商業主義の中で関心のある選手を出すのか、どっちをとるのかと思っていましたが、ロシアの中でのこと、IOC、CAS、みんながワリエワ選手を出したいという方向で、それぞれが責任を少しずつ回避しながら今日に至ったのではないか」とみる。

   谷原「ワリエワ選手はまだ15歳。自分から禁止薬物を接種したりするものでしょうか」 三浦瑠麗(国際政治学者)「そもそもロシアは薬物の乱用を常習的にやってきた国です。こういう15歳を守っているはずの保護者たちは何をしているのか。保護者の側に問題があるのではないか、と思わざるを得ませんね」

   日本アンチ・ドーピング機構規律パネル委員長の早川吉尚弁護士は「出場させた後に悪質性が認められた場合、メダルはく奪や失効もありうる」とみている。

   視聴者にも「16歳未満ならなんでもしていいような判断にしか思えない」、一方で「仕方がないかも知れないけど、相手は15歳の女の子。追い詰めないであげてほしい」といった声が寄せられている。

   永島優美アナ「やはり、多くの人が、もやっとするような結果ですね」

(一ツ石)

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