羽生結弦が会見で語った「挑戦とこれから」 加藤浩次が感じとった「思い」とは

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   「僕の心の中に9歳の自分がいて、あいつが跳べって、ずっと言ってたんですよ」。北京五輪で目指した「4回転半ジャンプ」がうまくいかず、五輪「3連覇」ならなかった羽生結弦選手(27)は14日(2022年2月)夕、記者会見を開き、思いを語った。15日の「スッキリ」が伝えた。

  • 羽生結弦選手(2018年撮影)
    羽生結弦選手(2018年撮影)
  • 羽生結弦選手(2018年撮影)

「9歳の自分」と重ね合わせ

   「今まで4A(4回転アクセル)を跳びたいって、ずっと言ってきて、目指してきた理由」が「9歳の自分」だったと明かした。40分間の会見の冒頭に、羽生選手が自ら挙手して、思いを語った。

   「やっぱり、オリンピックの金メダルって、本当にすごいことなんです。ぼくも金メダルを目指してずっと頑張ってきました」。今回の「4回転半ジャンプ=4回転アクセル」は、国際大会で初めて認定された。「前日の練習で足を痛めて、その捻挫の程度が思ったよりもひどくて、普通の試合だったら完全に棄権していただろうし。当日朝の公式練習で、あまりにも痛かったので、どうしようかなと思ったんですけれど、(痛み止めの)注射を打ってもらって出場することを決めました」。「注射だったり、注射の痛みを消してもらえる感覚だったり、自分がケガをしていて追い込まれていて、ショートも悔しくて、いろいろな思いが渦巻いた結果として、アドレナリンがすごく出て、自分の中でも最高のアクセルができたと思っています」。「もちろんサルコウジャンプをミスしてしまったのは悔しいですし、アクセルもできれば降りたかったなと、正直思いますけれど。自分が目指していた『天と地と』という物語というか、自分の生きざまっていうか、それにふさわしい演技だったんじゃないかな」。「9歳の自分」について、「実は同じフォームなんですよ、9歳の時と。ちょっと大きくなっただけで。だから一緒に跳んだんですよね。そういう意味では、羽生結弦のアクセルはこれだったんだ、って納得できているんですよね」。

   「挑戦とは何か?」について、「みんな、生活の中で何かしら挑戦しているんだと思います。それが生きるってことだとぼくは思いますし。守ることだって挑戦なんだと思う。それが、ぼくにとっては4Aだったり。みなさんもなんかちょっとでいいから、自分のことを認められるきっかけになっていたらうれしいなと、思います」「この五輪が最後かと聞かれたら、ちょっとわからないです。へへへへへ。ケガしていても立ち上がって挑戦するべき舞台って、フィギュアスケーターとしては、そんなところ他にはないので。また滑ってみたいなって気持ちはもちろんあります」。

   MCの加藤浩次「自分の演技を完成させたいな、と思っていると。続けて挑戦したいなという思いが伝わってきましたね」

(栄)

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