2月13日(2022年)放送の「笑点」(日本テレビ系)に、脳梗塞のため休養中の三遊亭円楽さんの代打として、上方落語の重鎮・桂文珍さんが出演した。
文珍さんは最初のあいさつで、「家族に『笑点に出るよ』って言ったら『大喜利できるの?』って言われました」と茶目っ気たっぷりに明かし、さっそく会場を沸かしていた。
桂文枝「文珍師はやはりハナマル」
「円楽さんをスポーツに例えて」というお題では、文珍さんは手を上げながらいざ自分が指されると「あ、私ですか?」ととぼけてひと笑い取り、
「円楽さんはフィギュアスケートのような方です。頭の回転が早くて表情(氷上)がいい」
と回答して座布団をゲット。「女子高生のバレンタイン自慢」というお題では三つ編みのカツラをかぶり、
「今度円楽さんに甘くないチョコレートをあげるの。全部ブラックよ~」
「私ね、(桂)宮治さんに東京の地図をプレゼントするの。あの人、戸越の商店街しか知らないのよ」
と、2人の笑点レギュラーメンバーをイジってみせた。その後指された三遊亭好楽さんが
「やっとかよ。文珍さんなんか2~3回もやってるのに。俺かなりこの番組に協力してるつもりなんだけど」
とぼやくと、文珍さんは扇子で手を叩いて大笑いしていた。
大喜利終了後、感想を聞かれた文珍さんは「大喜利できたよぉ~」と最初のあいさつを回収し、会場は笑いに包まれていた。
ツイッターなどでは、
「今日の笑点はとにかく面白かった。さすが文珍さん」
「ゲストとは思えないぐらい馴染んで、これからも定期的に出てほしいぐらい充実した大喜利に」
「笑点で文珍師匠観れたの嬉しいー!久しぶりに笑点観たけど面白かったな」
と、代打出演の文珍さんに称賛の声が相次ぎ、「文珍さん」がトレンド入りする盛り上がりとなった。
文珍さんの兄弟子・桂文枝さんも、2月14日のブログで
「感心も得心もした 大喜利でいろんな答えを答えられるのは噺家にとってはなんでもないこと あの番組で難しいのはいかにみんなに溶け込めるかと答えの前後でどう面白くできるか 司会者につっこませるように出来るか もうチームワークが出来上がってるから そこへかき回しながら溶け込んだ文珍師はやはりハナマル 良かった。上方落語ここにあり 大いに溜飲を下げてくれた 愉快なり」
と文珍さんを絶賛している。
なお、2月20日放送の笑点は春風亭小朝さんが円楽さんの代打を務める。
(TT)