ワリエワのドーピング問題で激論 玉川徹「罠にはめられた可能性も」

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   今日14日(2022年2月)の「モーニングショー」は、北京五輪女子フィギュアスケートで金メダル本命とみられているロシアオリンピック委員会のカミラ・ワリエワ選手(15)のドーピング問題を取り上げた。

   7日に行われた女子団体で4回転を決めるなど、素晴らしい演技を見せたワリエワ選手。しかし翌8日、ドーピング国際検査機関が去年12月の検査で、ワリエワ選手の検体から禁止薬物「トリメタジジン」が検出されたと発表したことで事態が急転する。トリメタジジンは心臓病に使われる薬で、心臓に酸素が届きやすくなることで運動能力を向上させる可能性があるが、モスクワ市内の薬局では処方箋なしで販売されていて、簡単に入手することができる。

  • どういう裁定結果に?
    どういう裁定結果に?
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羽鳥慎一「組織的という可能性はどうでしょう」

   ワリエワ選手は暫定的資格停止となり、フィギュア女子団体のメダル授与式も急きょ延期された。ワリエワ側が異議を申し立てたことで翌日には処分解除となったが、今度はIOCと世界アンチドーピング機構が決定を不服としてスポーツ仲裁裁判所に提訴。裁定は今日14日午後に行われ、ワリエワ選手の女子シングルへの出場可否が決まる。16歳未満の選手に対する規定では、選手自身に落ち度がなければ最も軽くて資格停止を伴わないけん責、重ければ2年間の資格停止となる。ロシアオリンピック委員会は、検体採取は五輪期間外でその後の検査では陰性と主張している。

    早川吉尚さん(立教大学教授・弁護士)「今回の薬は比較的悪質性が高い。特殊な事情がない限り、出場できない可能性が高い。治療薬として服用している場合は申請をする必要があるが、今現在、病気を患っていたという情報はない。心肺機能が未発達の15歳未満が、有酸素系の薬を使うとかなりの効果がある。」

   司会の羽鳥慎一「組織的という可能性はどうでしょう」

   早川吉尚さん「15歳の子が知識を持って自分自身でやるということは考えにくい。周りの誰かが何らかの形で服用させた可能性は否定できない。なぜこの薬が検出されたか、選手側が説明できるかが聴問会のポイント」

   石原良純(気象予報士・タレント)「物質が出たということはクロなんですよね。一番の被害者はワリエワ選手自身だと思う。彼女自身が知ってて飲むというのはありえないと思う。誰がどういう意図で飲ませたのか。ワリエワのためにやったのか、足を引っ張るためにやったのか」

   山口真由(弁護士)「15歳の少女が取材の矢面に立たされているが、背景にはロシアフィギュア女子の低年齢化、選手生命の短さみたいなものがある。エテリ・トゥトベリーゼコーチは過酷な体重管理をして、多くの選手が精神的肉体的トラウマをもって18歳を前に引退していく。15歳の少女が華々しく現れて、次の五輪には出場もかなわず消えていくが、ドーピングとは無関係に見直されてしかるべき」

   早川吉尚さん「彼女が犠牲者だという石原さんのいうことはわかるが、ドーピングしていてメダルを取るというのはこの傾向を助長する。(ドーピングは)軽自動車にF1のエンジンを積むようなもので。かならず健康に影響する。厳しいところは厳しくやっていかないと」

   玉川徹(テレビ朝日)「北京五輪では、薬に関係なくあれだけの演技をした。国内大会で使ったということは、ロシアではオリンピックに出ることのほうがよっぽどハードルが高いのか、あるいは罠にはめられた可能性もあるんじゃないか」

(みっちゃん)

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