高木美帆、「惜しくも銀」 岡崎朋美が指摘した「ふたつの要因」

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   北京五輪の女子スピードスケート1500メートルで7日(2022年2月)、世界記録保持者の高木美帆選手(27)が、ライバルのオランダの選手に敗れ、4年前の平昌五輪に続き、銀メダルとなった。8日の「スッキリ」が、同じ相手に2連敗した理由を分析した。

   7日の1500メートルには、高木美帆選手のほか、姉の菜那選手(29)、この種目初出場の佐藤綾乃選手(25)が出場した。

  • 高木美帆選手の活躍に注目が集まっている(写真はイメージ)
    高木美帆選手の活躍に注目が集まっている(写真はイメージ)
  • 高木美帆選手の活躍に注目が集まっている(写真はイメージ)

平昌五輪でも

   最初にすべった菜那選手は1分55秒34で8位入賞。「最後の1周で、(伴走した選手と交差する時に)ぶつかってしまって。悔しいレースになってしまったんですけれど」。佐藤選手は1分54秒92。4位入賞した。「こんなに大きな舞台で、こんなに楽しくレースを終えたことが、私の中で本当に大きな宝物になった」

   美帆選手の最大のライバル、オランダのイレーン・ビュスト選手とは、4年前の平昌五輪でも金メダルを争い、0.2秒差で銀メダルに甘んじた。「あらためて表彰台に立ってみて、一番をとれなかったというのは、すごい悔しい気持ちがまたこみあげてきた時間でした」。平昌では、団体パシュートの金を含む3色のメダルを獲得したが、個人種目で金メダルをとれなかった悔しさが残った。その悔しさをバネに、高木美帆選手は大きな飛躍を遂げた。

   翌2019年のW杯ソルトレークシティー大会・1500メートルでは、1分49秒83の世界新記録を打ち立てた。今シーズンのW杯でも開幕3連勝、と快進撃を続けていた。

   北京五輪を前に、「当時は悔しい思いがあったんですけれど、いまは、平昌五輪の思いを晴らすためにスケートをやっているのではなく、純粋に1番を取りに行きたいという思いでやっている」と話していた。

   先に出場した、ビュスト選手が1分53秒28とオリンピックレコードを更新。高木美帆選手にプレッシャーをかけた。高木選手は出だしから飛び出し、ビュスト選手を上回るタイムで700メートルを通過、菜那選手と佐藤選手がリンク内から声援を送る中、終盤まで粘ったが、0.44秒差で2位に。「今回メダルをとれたことよりも、金メダルを逃した悔しさが強いなと思う。同じくらい、金メダルをとったビュスト選手が強かった」。今大会で引退するビュスト選手は、「ミホと対戦すると、常に刺激をもらえ楽しいです。彼女は素晴らしいテクニックをもった偉大なスケーターです。4年後には彼女が勝つと確信する」。

   長野五輪女子500メートル銅メダルの岡崎朋美さんは、「目の前で、ライバルが五輪レコードを出したことがプレッシャーになったと思う。ラスト一周で膝が上がっていた。五輪前に、専属コーチが陽性になってしまったことも(影響したか)」

(栄)

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