7日(2022年2月)の「スッキリ」は、北京五輪特集だった。金メダル第1号となったスキージャンプ男子ノーマルヒルの小林陵侑選手(25)は文句なしの金メダルだったが、五輪3大会連続出場の高梨沙羅選手(25)は4位に終わった。
小林選手は、小学3年生でジャンプを始め、4年前の平昌五輪に21歳で初出場、7位入賞した。5日の予選は4位で突破。6日の決勝で、1本目からトップに立ち、2本目では最後に登場。99.5メートルの大ジャンプで、金メダルを勝ちとった。「いい思いも悔しい思いも一緒にしてきたチームなので、これを励みに、また頑張れたらいいなと思います」。小林選手は語った。1998年長野五輪ラージヒルの船木和喜選手以来24年ぶりの金メダルだった。
団体混合にも注目集まる
五輪3大会出場経験を持つ竹内択選手は、小林選手の強さの要因として、(1)踏切のバランスと(2)V字姿勢までの速さ、をあげる。
一方で、小学2年生でジャンプを始め、平昌五輪で銅メダルをとった、女子ノーマルヒルの高梨沙羅選手は5日、残念な結果に終わった。「期待に応えられなかったので、申し訳ない気持ちでいっぱいです」。元全日本女子スキージャンプコーチの山田いずみさんは「(女子ジャンプの)レベルが上がってきていて、小さなミスを一つしただけで、一気に順位が変わってしまうくらい拮抗した状態だった。絶対勝ちに行くためには、今のジャンプを一回壊して作り直さなければいけなかった」。高梨選手はすべてをリセットし、金メダルのために一から建て直す作業をしてきた。
高梨は1回目で5位につけ、2回目で100メートルの大ジャンプ。この時点でトップに立った。しかし、続く選手に次々と抜かれてメダル圏外へ。
ただ、ジャンプ競技はきょう「混合団体」があり、高梨選手は、金メダルの小林選手らとともに出場する。
競技に向けた練習が6日行われ、参加した高梨選手は3本ともK点(95メートル)越えのジャンプを連発。「次の日は新しい日が来る。風にも恵まれて、自分のジャンプと向き合うことができた。明日につなげられる結果になったかな」と語っていた。
(栄)