埼玉・ふじみ野市できのう27日(2022年1月)発生した人質立てこもり事件はきょう28日、「モーニングショー」が始まった直後に「容疑者確保」の一報が入った。
事件は、ふじみ野市の民家できのう午後9時ごろ発生。住人とみられる男が訪ねてきた主治医の男性(44)らを人質にとり、猟銃のようなものを発砲した。理学療法士の男性(41)が胸のあたりを銃で撃たれ、30代の男性も催涙スプレーをかけられ、ともに昨夜のうちに病院に搬送された。男性医師のみが人質となったまま、警察が電話で夜通し男を説得していたが、きょう午前7時40分に突入して男を確保した。
人質の男性医師は心肺停止の情報
番組が始まったのはこの直後だったのだが、現地にいた記者は規制線の外側にいて現場の詳細がわからなかったため、ここからMCの羽鳥慎一がアナウンサーの本領発揮。中継カメラや空撮の映像を見ながら、20分間余にわたってしゃべり通した。
「警察の車両がシートの近くにつけられているので、男がまもなく出てくるのではないかと思われます」
「青いシート、目隠しのようになっています」
「身柄を確保された容疑者の男は後部座席に座っています。目をつぶって、もたれかかるようにして座っています」
「上空からの映像です。住宅の横に救急車がつけられています。人質の男性はいま、救急車に乗せられるようです。安否は不明です。すぐに救急車が発進ということではないようです」
などと、次々と切り替わる映像に合わせて、原稿には目を落とすことなくよどみなく伝えた。
午前8時20分すぎ、人質だった男性医師が心肺停止との情報が入るまで、新しい情報はなかったのだが、コメンテーターに話を振ることなく、現場の様子や事件の経緯を落ち着いて伝え続けた。
斎藤ちはるアナウンサーは、消防関係者や捜査関係者の話を伝えた。それによると、容疑者の男の高齢の母親が亡くなり、弔問に訪れていた人との間でトラブルになって、猟銃を発射したとみられる。被害にあった3人は医療機関の関係者で、この家に弔問で線香をあげに行ったようだという。
(キャンディ)