共通テスト流出の手口は? 「THE TIME,」で識者が推測

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   15日(2022年1月)に行われた大学入学共通テスト「世界史B」の問題が外部に流出していた。「試しに解いてほしい」と、高校2年の女子生徒を名乗る人物から問題を撮影した画像がその試験中に東大生にスカイプで送られてきたという。警視庁が偽計業務妨害の容疑で捜査を始めたと、27日の「THE TIME,」が伝えた。

  • 試験の不正を防ぐには(写真はイメ―ジ)
    試験の不正を防ぐには(写真はイメ―ジ)
  • 試験の不正を防ぐには(写真はイメ―ジ)

講師複数にもメッセージ

   解答を依頼されたという学生が文部科学省に寄せた情報では、発信元は家庭教師の紹介サイトで知り合った「高校2年の女子生徒」で、実際の試験問題とは知らずに返信したそうだ。国語の問題も解くように頼まれ、不審に思って問いただすと通信が切れた。

   同じサイトからは他の講師複数にもメッセージが送られていた。「古文、漢文と英語を15日に、数学と英語を16日に」と事前に依頼された講師もおり、「ネットで調べたり電卓を使っていただいて大丈夫です。可能な限り完璧に近づけてもらえると嬉しいです」とも送られてきた。試験当日に「こちらの事情で古文は無しでお願いします」ときたこともあった。

   江藤愛アナウンサー「どのように撮影して、どのように外部に漏れたのでしょうか」

   ITジャーナリストの三上洋さんは、ペン型の小型カメラかメガネタイプのレンズで撮れるが、画像を送信する機能がないので、小型のスマートフォンを袖に入れて撮影した可能性が高いと指摘した。防ぐには、電波を圏外にする装置を事件場に設置すればいいが免許や費用が必要で「試験官をふやすしかないと思います」という。

   偽計業務妨害なら、懲役3年以下か罰金50万円以下。若狭勝弁護士は「マネする人を防ぐ意味もあって、厳正に処分される可能性があります」と解説した。

(あっちゃん)

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