ステルスオミクロン、日本への影響は? 「めざまし8」識者が指摘した「気になる」点

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   「オミクロン株」より感染力が2倍強いという「ステルスオミクロン」が世界にまん延する可能性がでてきたという。オミクロン株だけでもこんなに急拡大しているのに、それを上回ったらどうなるのか、不安は尽きない。

   すでにデンマークでは感染者の半分以上が「ステルス」に置き換わったといい、きょう26日(2022年1月)の「めざまし8」では、永島優美アナが「(日本でも)第6波が長引いたり第7波がやってくる可能性が出てきました」と切りだして、詳しく説明した。

  • 感染状況の推移に影響する可能性も(写真はイメージ)
    感染状況の推移に影響する可能性も(写真はイメージ)
  • 感染状況の推移に影響する可能性も(写真はイメージ)

日本の空港検疫でも

   「ステルス」は「気づかないうちに」という意味。「BA.2」というオミクロン株の「亜種」で、ゲノム検査するまで分からないため、そう呼ばれているという。デンマークの国立研究所のアナス・フォムスゴー主任医師は「現在デンマークのステルスオミクロンは全感染者の65%を占めています」と話した。

   米国や英国など少なくとも世界49カ国で検出されていて、日本でも空港検疫で検出されたオミクロン株1826例のうち198例がステルスオミクロンだったという。西岡孝洋アナは「もし街中で広がっていったらどうなるのか」と、東大医科学研究所の佐藤佳准教授の予測を紹介した。それによると、第6波が収束しないで長引くか、いったん収束した後にステルスによる第7波がくる可能性があるというのだ。

   昭和大客員教授の二木芳人氏は「ステルスオミクロンは基本的にはオミクロン株で、ちょっとマイナーチェンジしたもの。どういう風な性格を生むか研究していかなければならない」という。デンマークの例では、感染力は強いが、毒性はまだわからないそうだ。動物実験や感染者のデータを見て判断されるが、二木氏は「気になるのは、デンマークで死亡者がちょっと多くなっているようだ」と警戒感を口にした。

   歌舞伎役者の尾上右近さんは「僕らの世界でも圧倒的にマスクを外してお仕事する機会も多い。変異株になっていくに向けて、(感染防止)ルールや対策を変えていくなり、対応の仕方も変えていかなければいけない部分もあるんじゃないかなと思う」

   弁護士の若狭勝は「ステルスという言葉に非常に脅威を感じる。軍事とか防衛の世界では相手に壊滅的な打撃を与えるために『ステルス』を研究している。それを連想するんで、ほとんどお手上げみたいに思っている」としたうえで、「逆に二木先生はかからないという自信はありますか」と逆質問。

   二木氏は「いやいや僕らでも分かりませんね。これだけ感染力が上がってくると、できる限りの対策は取っているつもりでも、人とコンタクトする機会がある限りは(感染する)リスクはある。今のところ私たちが闘ううえで有力なのはワクチンかなと思っている」と話していた。

(コムギ)

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