「今、吐き気や嘔吐、発熱を伴う感染性胃腸炎が子どもを中心に流行しています」と切り出す岩田絵里奈アナ。25日(2022年1月)の「スッキリ」は感染性胃腸炎の予防法について詳報した。
冬場に多い感染性胃腸炎だが、ノロウイルスやロタウイルスなどが原因。感染経路は嘔吐物、空気中のウイルス、感染した人による調理、加熱不十分な二枚貝などだ。昨年は過去に例がないほど少なかったが、今年はコロナ禍以前と変わらないほどの流行となっている。
「手洗い」の重要性
番組が街頭インタビューすると、「保育園で『流行っているので気をつけて』といわれた」「胃がえぐられるようなダメージが1週間。2歳の子が1日8回くらい吐いた。商業施設に行った時、落とした食べ物を口にしたのが原因では?」などの声が次々と。
家族全員が感染したという30代主婦は「マスクして手袋しておう吐物を処理したけど、次の日に上の子が吐いて、そこから自分と夫がかかった」と語る。病院に行けないほどの激しいおう吐でつらい中、シーツやタオルなどずっと洗濯機を回していたという。
感染性胃腸炎による発熱と下痢は、コロナでもありうる症状で判断が難しく、小児科病院の混乱を招いている。
マーガレットこどもクリニックの田中純子院長は「1月に入ってからかなり増えてきました。保育園のお子さんたち中心に流行っています。(今の状況は)カオスです。一般診療の方、コロナ検査希望の方、胃腸炎も流行っている中で全部が診きれない」と語る。
なぜ感染が増えているのか。そこにはアルコール消毒の意外な落とし穴があった。
新型コロナはアルコール消毒が有効とされるが、ノロウイルス、ロタウイルスには効きにくい。これらのウイルスを予防するにはどうすればいいのか。
水野泰孝(日本感染症学会指導医)「(ノロウイルス、ロタウイルスは)脂質性の膜がないのでアルコールが効きにくい。石鹸での手洗いで物理的に病原体を落とすことが有効」
司会の加藤浩次「僕の周りでも2人くらい出た。熱が出たのでオミクロンかとおもったら陰性だった。オミクロンなのか胃腸炎なのか、どう見分ければいいのか」
水野泰孝「一般の方が判断するのは難しいが、感染性胃腸炎は吐き気、嘔吐が前面に。新型コロナは呼吸器系症状が前面に出る。最初の症状がおう吐や下痢の場合は胃腸炎を疑う」
高橋真麻(フリーアナウンサー)「マスクと消毒で減っていると安心していた。よく考えたら、去年は手指消毒に加えて手洗いを徹底していた」
前田裕二(実業家)「スマホを石鹸で洗うわけにはいかない。どうすればいいのか」
水野泰孝「環境の消毒には次亜塩素酸ナトリウムが使える。吐いたものを処理する時にはエアロゾルが舞うので、必ずマスク、手袋、ガウンをつけることを押さえておいてほしい」
(みっちゃん)