北条家に頼朝を政子(小池栄子)の婿として迎え、長女・大姫が生まれた。また父・時政の新たな妻として北条家に迎えられたりく(宮沢りえ)も身ごもり、また義時(小栗旬)は北条家の田植えや米の収穫高の管理をして、北条家はのんびり幸せそうに暮らしていた。
そこへ、頼朝の叔父・行家(杉本哲太)が、平清盛(松平健)へ反旗を翻した後白河法皇(西田敏行)の子である以仁王(木村昴)の令旨を持ってやってきた。ついに清盛打倒、頼朝挙兵のときがきた様子。ところが頼朝はいたって慎重であり、以仁王の挙兵に加勢しないでいた。しかし内心では「この手で清盛を討つ」と沸々と考えていた。
頼朝に「返事は?なあ!返事は?」
そんななかで平清盛に幽閉されている後白河法皇の夢のお告げシーン。寝ている頼朝のそばに座り、青白く現れたのだが、もう脚本・三谷幸喜のコメディ映画しか思い浮かばない。ホラーなのコメディなの?
頼朝がその姿に何だ?誰だ?と驚いていると「そうだ法皇様じゃ」だって。まるで「そうです変なおじさんです」だ。今すぐ平家の首を獲れと告げ「頼むー頼むー」と頼朝の体を揺さぶり「返事は?なあ!返事は?」と迫る法皇様。「わかりましたー」と泣き叫ぶ頼朝。
ゲラゲラ笑っちゃう金縛りシーンだった。ネット上でも注目を集め、「揺らさないでー(笑)」「夢枕に立つシーンがどう見てもギャグ」「後白河法皇の金縛りで笑った」などの反応が出ていた。
「夢のお告げ」みたいなものを真剣に信じている時代」だとわざわざナレーションを入れて強調していたが、どの時代であっても予知夢のような虫の知らせはある。こういう夢うつつが実は歴史を動かしてきたのかもしれない、なんて考えると大河ドラマも史実も面白いかもしれない。
(Y・U)