1月8日未明(2022年)にスタートしたアニメ「CUE!」(TBS系)は声優の卵たちを描いた物語。第1話「はじまりのはじまり」、第2話「それぞれの色」を見た。
実績なし経験なしの出来たてほやほや声優事務所「AiRBLUE(エールブルー)」に所属が決まった六石陽菜(声・内山悠里菜)が初顔合わせの日に事務所に行くと、そこには個性豊かな声優の卵たち。
「声優の卵たち」が画面狭しと...
子役出身で新人だらけのなかで一目置かれる存在の宮路まほろ(声・山口愛)、底抜けに明るい楽観主義者の明神凛音(声・佐藤舞)、冷静沈着なリアリスト宇津木聡里(声・小峯愛未)、ムードメーカーの天童悠希(声・鷹村彩花)......などなど15人が画面狭しと勢ぞろい。
いくらAKBグループや坂道グループで、大人数アイドルに慣らされているとはいえ、メインキャスト新人メンバー全員のキャラを見分けるのは至難の業。この先、回が進むに連れて、ひとりひとりのキャラも出て来て、覚えられるようになるか、ちょっとだけ不安。
第1話では顔合わせでいきなり、現役声優でもある社長の鳳真咲(声・日笠陽子)の指示で、「ハムレット」を演じることになり、台本を見ながらハムレット役、オフェーリア役に挑む卵たち。新人にいきなり「ハムレット」を演じさせるなんて、なかなかのスパルタ社長だ。
第2話では、早くもアニメ「春爛漫ブルームボール」のオーディションへ。登場人物が多く、新人たちにもオーディションのチャンスが回ってきたと言うことだったが、この社長、なかなかのやり手とみた。原作漫画を読んだことが無いという陽菜に、「間に合わないならよく知らないままでもいい。資料と原作を先入観なく見て自分が感じたキャラクターを感じたままに演じてみなさい」とアドバイス。さらには「厳しく判断されるのがオーディションよ。どんなにベテランでも緊張するわ。だけどそれを越えないかぎり役はもらえない。声優はいつだって自分のベストを出して役を勝ち取らなければいけないの」と卵たちを叱咤激励する。
最後にオーディションを受けた陽菜。なぜか原作者が次々と役を無茶ぶりし、それを演じることに。さまざまなキャラを声だけで演じ分けるのは難しそうだ。
声優ブームの今、声優のオーディションってこんなふうに行われているんだ、というのもわかり、業界話としても興味深い。
そして、なによりも、仲間たちと支え合いながら、目標に向かって頑張る彼女達がキラキラと眩しく、応援したくなる。「アニメ『CUE!』公式サイト」などによると、元はスマホの声優育成ゲームアプリ。現在はサービスを停止しているようだが、ゲームユーザーにしてみれば、自分が育ててきたキャラたちにアニメでまた会えるのは感無量だろう。今、またゲームが再開されれば、間違いなくやってみたい。
オープニングテーマ「スタートライン」も彼女たち「AiRBLUE」が歌っている。
(くろうさぎ)
アニメで「CUE!」を知ったよという皆さまも是非、AiRBLUE(エールブルー)の1stアルバム「Talk about everything」を聴いて、気に入った曲を教えてもらえるとうれしいです????https://t.co/B49MxwnxGw#キュー
— TVアニメ『CUE!』公式 (@cue_anime) January 16, 2022