1月21日(2022年)の「あさイチ」、プレミアムトークのゲストは作家の原田マハさん。44歳で作家デビューする前は、美術館でキュレーターとして活躍。ベストセラー小説『楽園のカンヴァス』や最新作『リボルバー』は、実在した有名画家とその絵画を素材にしている。
大の旅好きで勝負師のような気質も持っているという原田さん。その原点は「とにかく破天荒。フーテンの寅さんのようだった」という父親にあるようだ。山田洋次監督により映画化もされた小説『キネマの神様』には、自分の父親との実際のやりとりもそのまま描かれているそう。
「ギャンブルが好きで...」
「ギャンブルが好きで。あまりにもやんちゃで家族には迷惑をかけ続けた父だったのですが、すごく映画が好きで、仕事をさぼって映画館に駆け込んでもいた。帰ってくると意気揚々と映画の話をしてくれるのですが、それが素晴らしい映画評論家が話すよりも私には面白かった。セールスマンでしたので、トークがうまいんです。口八丁なところがありましたが、父が『面白い』と言った映画は必ず観に行っていました」(原田さん)
博多大吉キャスター「ある意味迷惑もかけたけど、それ以外の素晴らしいものも与えて下さったと。普通、ギャンブルが好きな人ってギャンブルしかせんもんね」
博多華丸キャスター「全部ほったらかしにしますよね」
原田さん「全部ほったらかしにしていた時もありましたけど(笑)」
スタジオには、原田さんの人生を変えるきっかけとなったというアンリ・ルソーの名画「夢」のほぼ実物大(2メートル×3メートル)パネルが登場。華丸キャスターが、原田さん流の絵画の楽しみ方に挑戦した。それは、作品のあるところから腕と絵筆の長さを足した位置に立つことだ。
原田さん「この作品の前を何百万人、何千万人という人が通過したり立ち止まったりしたと思うが、その最初の1人は画家だった。その位置に自分が立っていると思うと、感動がまた新しくなります」
華丸キャスター「(絵の前をウロウロしながら)こんなことするのは、トリックアートの時だけかと思いました」
原田さん「あまり近づきすぎるとブーッと鳴りますよ」
(ピノコ)