「大きな壁があるようです」ときょう21日(2022年1月)の「モーニングショー」でMCの羽鳥慎一が切り出したのは、海底火山の噴火で甚大な被害を受けているトンガの話題だ。20日には噴火後初めて支援物資が到着したのだが、通常とは異なるスタイルで受け渡しが行われた。
支援物資の受け渡しは「置き配」形式で
トンガは、新型コロナの累計感染者が昨21年10月時点で1人という「ゼロコロナ国」。ワクチン2回接種率も84%にのぼる。
世界中で感染が広がっているオミクロン株を警戒し、ニュージーランドやオーストラリアの救援機の到着した際も、隊員が支援物資を下ろして撤収した後、防護服姿のトンガ側スタッフが回収するという「置き配」形式をとったという。
「なぜこれほどまでに警戒するのでしょうか」と斎藤ちはるアナウンサー。この地域は18~19世紀に欧州各国による植民地化で伝染病が入りこみ、免疫のない現地住民に感染が広がった。トンガに隣のフィジーでは、はしかで人口の約3分の1が3カ月間で死亡したという。
トンガに対し、日本からは1億1400万円超の資金援助のほか、火山灰を取り除く高圧洗浄機などを送る予定だ。約300人の自衛隊員が支援活動にあたる。
廣津留すみれ(バイオリニスト)「(東日本震災の)3.11のときはトンガからも支援をいただいたことを今回初めて知りました。非接触など気を配らないといけないことは多いけれど、支援の恩返しができることは嬉しいですね」
玉川徹(テレビ朝日社員)「火山灰で復興は大変だと思うが、各国から人的な援助が入ってくることによってコロナが広がることの方が、むしろトンガにとっては人命にかかわるリスクだということなんでしょうね」
(キャンディ)