1月19日(2022年)放送の「お笑い実力刃」(テレビ朝日系)は、「一夜限りの奇跡の再結成SP」だった。
アンタッチャブルとサンドウィッチマンをMCに据え、実力派の芸人がネタを披露する番組。この日再結成を果たしたのは、ともに1990年代に活躍するも、2002年に惜しまれつつ解散したコンビ「ビビる」と「ノンキーズ」だった。
劇団ひとり「絶対売れると思ってた」
ビビるはボケの大木淳さん、ツッコミの大内登さんが1995年に結成したコンビで、バラエティー番組「笑う犬の冒険-SILLY GO LUCKY!-」(フジテレビ系)などに出演し人気を博したが、02年4月に大内さんの芸能界引退で解散。現在大内さんはコンテンツ制作会社の代表取締役を務め、大木さんは「ビビる大木」の名でピン芸人として大活躍している。
ビビるは「訪問者」というネタを当時のまま再現。大木さんの「水くれよ~」というセリフが印象的なコントで、同世代の柴田英嗣さん(アンタッチャブル)は「懐かしすぎるなぁ」と喜び、後輩世代の伊達みきおさん(サンドウィッチマン)も「面白い!」とうなっていた。
一方のノンキーズはボケの白川安彦さん、ツッコミの山崎晋さんが1992年に結成。バラエティー番組でMCを務め、秋元康さんプロデュースで歌手デビューも果たすなど精力的に活動していたが、「ボキャブラ天国」人気によるお笑いブームに乗り切れないまま解散という結果に。山崎さんが一番よくしてくれた先輩だというゲストの劇団ひとりさんは当時について、
「俺も解散してたし(スープレックスというコンビで活動していた)、エルトンGOタカーズさんとか、猿岩石もU-turnもちょうどその頃、2~3年前までみんな幸せだったのが、氷河期があって続々と辞めていって、最後の砦ぐらいのイメージだったから、何かもう全部終わったなって感じ。絶対売れると思ってたから」
と、悔しい思いをしたと明かした。山崎さんはそんな劇団ひとりさんについて、「ボロボロ泣いてくれた。自分の解散の時はケロッとしてたのに」と振り返っていた。
現在白川さんは放送作家として、山崎さんは「ヤマザキモータース」の芸名で、ピン芸人やお笑い芸人養成所の講師として活動している。
ノンキーズは2人が最初に作ったというコント「人間観察」を披露。こちらも山崎弘也さん(アンタッチャブル)が「いや懐かしいね~」、伊達さんが「いや面白いな」「オシャレですね」とコメントするなど盛り上がっていた。
ビビるの2人がツイッターでやり取り
20年前に解散したコンビが一夜に2組も復活したとあって、ツイッターなどではお笑いファンらが大盛り上がり。
「ノンキーズとビビるが懐かしすぎて、夢かと思うくらい」
「20年前お笑いに青春を捧げてたものとしてビビるとノンキーズは激アツ」
「エモかったよ。あの頃の気持ちを思い出したね」
といった声が上がっていた。
放送終了後、大内さんはツイッターで
「まさかネタをする機会を頂くことになるとは。(中略)子供たちも初めて親父のネタをやっている姿を観たと。当たり前ですが。大木さん、ありがとうございました」
と投稿。大木さんもこれに反応する形で、
「ネタを一本やって、現場に向かう大内社長を見て年月を感じた 社長、辞めているのに練習、本番とありがとう~」
とツイートした。
(TT)