オミクロン株「後遺症」の特徴は? 医師が「モーニングショー」で解説

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   新型コロナのオミクロン株による新規感染者が4万人を初めて超えるなど、全国的な感染急拡大が止まらないなか、きょう20日(2022年1月)の「モーニングショー」はオミクロン株の後遺症に注目した。デルタ株であった嗅覚や味覚の異常はほとんどないようだが、特徴的なのが「かなり強めの倦怠感」なのだという。

   オミクロン株は感染が広まってからまだ時間がたっていないため、後遺症について十分なデータはないが、米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「後遺症はどのようなウイルス変異種が発生しても起こりうる。デルタやベータ、オミクロンに違いがあるという証拠はない」との見解を示している。

  • 感染対策の重要性があらためて指摘されている
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「かなり強めの倦怠感」

   MCの羽鳥慎一は、2020年3月からコロナ後遺症外来を開き、これまで約3000人を診察した東京・渋谷の「ヒラハタクリニック」の平畑光一院長によるデータをパネルを使って紹介した。

   平畑院長が今月17日に診察した10代から40代の4人の患者は、今月はじめにオミクロン株に感染。療養期間は終了したが、今も体調不良が続いているという。4人に共通する特徴は、療養期間中は発熱や寒気のみがほとんどで、重い肺炎などはなく、比較的軽症だったこと。ところが、療養期間後に「かなり強めの倦怠感」を訴えているという。高校生の患者は「歯ブラシを持つのもきつい。布団から出てトイレに行くのもきつい」と訴えており、強い倦怠感が原因で「寝たきり」の状態なのだという。

   平畑院長は「後遺症のある患者全体でいうと30代が多いが、オミクロン株による後遺症疑いの患者はもっと若い印象」「無症状なのに後遺症だけ出てくるパターンもある。『オミクロンは症状が軽いからインフルエンザと同じだ』と言う人もいるが、それは大きな間違いだ」と話している。

   二木芳人(昭和大学医学部客員教授)「今、子どもに感染が広がりつつありますが、昨年春に欧米では、感染が終わってから2~6週間たってから出てくる子ども特有の小児多系統炎症性症候群という後遺症が問題になりました。こういうものが出てこないかも、しっかり見ていかないといけません」

   石山アンジュ(「パブリックミーツイノベーション」代表)「味覚の異常ならわかりやすいですが、強い倦怠感というのは周りにはわかってもらえずに大変ですよね」

   羽鳥「(オミクロン株は)軽いから大丈夫だろうという考えの方もいますが、後遺症は軽症でも起こりうるようです。何よりも感染しないための対策が必要です」

(キャンディ)

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