北京五輪の開幕が迫っているが、地球温暖化は将来の冬季五輪に影響を及ぼしそうだ。18日(2022年1月)にカナダのウォータールー大学の研究チームが、地球温暖化ガス排出の大幅削減ができなければ、今世紀末までに北京を含めた過去の開催都市の中で冬季五輪を開催できる都市は札幌だけになるという研究報告を公表した。
1920年からの気象データと将来の気象予測をもとに調査したもので。1920年代から50年代までは0.4度の気温上昇だったが、21世紀になってからは6.3度となっているのだ。各国の選手やコーチに聞き取り調査をしたところ、94%が冬季五輪の将来を懸念していると答えたという。
永島優美アナ、夏の五輪の暑さも指摘
スキーなど雪上スポーツで選手の衝突や負傷が増えたのは、気温の上昇で雪の状態が悪いことが一因だとも指摘している。
1月20日の「めざまし8」で、このニュースに社会学者の古市憲寿は「そもそも温暖化に関係なく、世紀末までオリンピックをやる必要があるのかと思っている。それまで続いていたとしても、暖かい冬でもできるスポーツを新たに開発すればいいという話。僕には温暖化の脅威という話には思えない」としたうえで、スタジオゲストの橋下徹弁護士に「ところで今日は何でスタジオにいるんですか?」と質問。
橋下は「いつもリモートで古市さんに言われっぱなしだから。反論しようとすると画面が切り替わっちゃうでしょ。今日はちゃんと言い返そうと思ってきたんです」と説明したうえで、冬季五輪について「僕はやる必要はあると思うが、IOC(国際オリンピック委員会)が嫌なんです。組織改革をして、違う形でアスリートのための祭典にしてもらいたい」と主張した。
札幌出身のお笑いタレント「EXIT」の兼近大樹は「札幌で五輪があれば嬉しいですけど、なければないでいい」とコメント。
永島優美アナは「夏の東京五輪を取材したが、暑さで危険だということでテニスの試合が中断したこともあった。冬も温暖化を感じるところがある」と話した。
司会の谷原章介は「オリンピックは商業主義が行き過ぎていて、選手のことを考えないで時期とか場所を選んでいるんじゃないか。オリンピックは続けてほしいですが、もう少し選手ファーストになってほしいと思います」とまとめた。
(バルバス)