「大学入学共通テスト初日、試験会場である東京大学前で起こった事件。目撃者によると、逮捕された少年は『来年東大を受験する』と叫んでいたとされます。少年の心の闇に迫ります」とMCの谷原章介。17日(2022年1月)の「めざまし8」は、15日午前8時半ごろ、東京大学弥生キャンパス農正門前の歩道で72歳の男性と受験生2人が刃物で刺された事件について伝えた。
殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたのは、名古屋市に住む高校2年生。17歳の少年だ。少年は詰襟の学生服姿で、学生服のポケットに犯行に使用した刃渡り約12センチの包丁と刃渡り約6.2センチのナイフを持っていたほか、刃渡り約20.9センチの折り畳み式のこぎりと可燃性の液体と着火剤を所持していたという。
医者になれないのなら...
目撃者の男性は「守衛さんの方に向かって『僕は来年東大を受験するんだからね!』って叫んでいた」と話す。
また、農正門の向かいに酒店を構える男性は、事件直後の様子について「門の前でなんかガヤガヤやっていて、(その後に警察が来て)しゃがみ込んでいる若い男を無理に立たせて連れてった。立ち上がる気力もない感じだったよ。(少年は)無表情で何もしゃべっている様子はなかった」という。
警察の調べに対し「医者になるために東京大学を目指して勉強を続けてきましたが、1年くらい前から成績が上がらず自信をなくしてしまいました。目指している医者になれないのなら、このまま自殺しようと考えるようになりました」と話しているという少年。「自殺する前に、人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えるようになり、包丁やナイフ、金属のこぎりを買って用意しました」と、身勝手な犯行計画も明かしているという。
また、事件直前には東大駅付近では4件のボヤ騒ぎが起きていたが、これにも少年が関与しているという。
橋下徹(弁護士)「これは少年事件ですから、基本的には社会的な更生を目指していくことになるが、あまりにも身勝手過ぎる。今、『自己責任』というと『冷たい言い方だ』と批判される風潮があるが、僕はそういう風潮に危惧している。人生は自己責任が基本であり、全部社会のせいにするのは『違う』と明確に言っていかないといけない」
カズレーザー(お笑いタレント)「この少年の本心はまだ測りかねますが、地下鉄などで可燃物を用いた事件が増えているので、料金に反映してでも安全対策をもっと講じるべきだと思う」
谷原「確かに。色々な事件があって、我々も2度とそういうことが起きないようにと報道していますが、もしかしたらその報道が模倣犯を生んでいるかも知れない。とても悩ましいところです」
(ピノコ)