トンガ噴火と「空振」メカニズム 「めざまし8」で専門家が解説

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   日本時間15日(2022年1月)午後1時過ぎに起きたトンガ諸島付近の海底火山噴火による津波は、世界各地に大きな被害をもたらし、日本でも太平洋側ほぼ全域に津波注意報や警報が出されるなど大きな混乱が発生した。17日の「めざまし8」はその被害状況やそのメカニズムなどについて伝えた。

   トンガやチリ、米カルフォルニアでの津波映像を見たMCの谷原章介は「徐々に押し寄せてきて防波堤を乗り越えたあの波。2011年の東日本大震災を思い出しましたね」とコメント。

  • 番組ツイッターより
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永島優美「阪神淡路大震災から27年の日でもあり...」

   MCの永島優美アナ「そしてきょう1月17日というのは、阪神淡路大震災から27年の日でもあり、改めて災害の備えについて考えたいと感じます」と話した。

   スタジオでは、東京大学地震研究所の青木陽介准教授が今回の海底火山の噴火とそれに伴う津波について解説。噴火の規模については「過去30年では間違いなく世界で1番大きい」と指摘した。

   未だネットや電話がつながりづらい状況下にあるトンガでの被害状況はまだ分かっておらず、ニュージーランドメディアは「数人の行方不明者がいるとの情報もある」と伝えているが...。

   谷原「『数人の行方不明かもしれない』。その程度で収まりますか?」

   青木准教授「いや。衛星画像を見ても何百キロと噴煙が広がっていましたし、火砕流も大きなものが発生していると思うので、残念ながら被害はもっと大きいでしょう」

   谷原「警報がここまで長い間、広い地域に出ることはなかなかないことですか?」

   青木准教授「ないですね。地震による津波だとある程度予測できるのですが、噴火による津波は滅多にない。経験がないことから警報や注意報も出しにくかったのだと思います」

   気象庁でさえ「分からない」と語った今回の津波の原因。その1つとして考えられるのが、気圧の急激な変化「空気振動」だ。

   東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は「噴火に伴い空気が一気に押され、気圧が高いものが四方八方に伝わる。海面は一旦押され、押されたものが上がったり下がったりする。『空振』が長い距離を進めば進むほど、この波動が継続して続いてしまう。これが増幅のメカニズムです」と解説。

   谷原「東日本大震災の時は地震が原因の津波でしたが、それとの違いは?」

   今村教授「地震は海底での変化によって海面が動き、それが伝わる。空振は海か陸かは関係ないんです。今回、中米を超えてカリブ海まで行ってしまったように、地面を超えた津波になるわけです」

(ピノコ)

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