オミクロン株の感染急拡大で、今週(2022年1月)もコロナの話題が多かったワイドショーでしたが、その中で「生命の倫理」について考えさせる話題もありました。
損害賠償訴訟の内容
(J-CAST)テレビウォッチ・ワイドショー通信簿で取り上げた「『豚の心臓を人間に移植』は朗報? 安住アナの感想は...」(12日、TBS系「THE TIME,」)は、豚の心臓を人間に移植するという驚きの手術が世界で初めて米国で行われたという話題を伝えました。司会の安住紳一郎アナは「人と豚の心臓は構造が似ている」とし「外科医は豚の心臓を使って手術の練習をしているといいます」と説明していました。
人と動物の種を越えた生命操作はいずれ可能になるだろうとみられていましたが、様々な倫理的な問題をはらんでいそうです。
人の精子提供のトラブルもありました。「精子提供トラブルで3億円提訴のナゼ 『スッキリ』で日本の現状を解説」(12日、日テレ系「スッキリ」)は、精子提供者の京大卒という学歴や国籍がすべてウソだったとして損害賠償訴訟を起こした事案を詳しく取り上げました。
提供者とはSNSを通じて知り合い、代理人弁護士は「だまされて望まない相手と性交渉をして妊娠という被害を受けた」と記者会見したそうです。近藤サト(ナレーター)さんは「インターネットなどでの精子提供の恐ろしさがもっと認知されるべき」とコメントしていました。
同じく、「精子提供トラブルで3億円提訴 若狭勝弁護士が『いちばん危惧』すること」(12日、フジテレビ系「めざまし8」)では、若狭弁護士が法的問題を説明したあと、正月に読んだ三浦綾子さんの小説『氷点』のテーマ「赤ちゃんの出自の問題」とダブるとして、「生まれてきたお子さんが将来どういう立場になるのか、いちばん危惧しています」という「個人的な思い」も口にしていました。
(コムギ)