安田顕「しもべえ」演技がお見事! 「台詞なし」でもバッチリ伝わる

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   <ドラマ10「しもべえ」(NHK総合)> ヒロインの女子高生・鴨志田ユリナが、ある日、「しもべのしもべえ」というスマホアプリをインストールしたことから物語は始まる。翌日からユリナがピンチになるたびに、どこからともなく謎の中年オジサンがやってきて助けるという漫画のようなストーリー。

  • NHKの「しもべえ」番組サイトより
    NHKの「しもべえ」番組サイトより
  • NHKの「しもべえ」番組サイトより

白石聖らにも注目

   それもそのはず、原作は村田ひろゆきの同名漫画。画のタッチと内容からギャグ漫画かなと思い、読んでみたらなんだろう笑って泣けるハートウォーミングな物語になっている。しかも全1巻。これを全8回の連ドラにしようと思ったNHKはさすがセンスがある。

   ヒロイン・ユリナを演じるのが白石聖。「だから私は推しました」(NHK総合)で主人公に推される地下アイドル・ハナ役を好演。ユリナの親友・北島亜紀を演じる矢作穂香は、「おしゃ家ソムリエおしゃ子!」(テレビ東京)のヒロインイエーガー・おしゃ子でお馴染み、声が特徴的な若手女優。さらに、同級生で幼なじみの佐々木辰馬を金子大地が演じている。金子は「腐女子、うっかりゲイに告る。」(NHK総合)でゲイの高校生という難役を見事にこなしていた。

   おそらくこれからのドラマ界を引っ張っていくであろう期待の若手俳優3人がこうして1つのクラスの中で見られるというのも眼福だ。白石が23歳、矢作が24歳、金子が25歳と高校生を演じるにはギリギリのラインだが、制服姿も全く違和感なく、どこから見ても青春ド真ん中の高校生だ。

   そして、このドラマの主役「しもべえ」を演じる安田顕。台詞を一言も発せず、目の表情と身体表現だけで、ちゃんと伝わってくるからお見事。ユリナのピンチに駆けつける様は、まるでターミネーターのシュワちゃん。頼もしさはドラえもんクラスだ。どうしてユリナの「たすけて、しもべえ」が聞こえて、駆けつけるのか、謎が多すぎて気になることばかり。

   第1話「こんな青春ドラマが今まであったでしょうか。」(1月7日、2022年)、第2話「さらに面白くなりました。今夜は戦いだ!」というサブタイトルもユニーク。これはもう最後まで見るしかない。

(大熊猫)

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