新型コロナのオミクロン株の感染が急拡大するなか、きょう12日(2022年1月)の「モーニングショー」は東京大学の仲田泰祐・准教授らの試算を取り上げた。それによると、東京の新規感染者数は2月には最悪6万人にものぼるという。
試算では、「オミクロン株の基本再生産数を4.5(デルタ株の1.2倍)」「ワクチン3回目接種は2回目の8カ月後」「重症病床使用率が30%を超えたら、行動変容などが始まると仮定」などを前提条件として設定。シナリオを「楽観」「基本」「悲観」の3パターンに分けた。
「試算の設定とは異なる事態もありうるため...」
楽観シナリオでは、東京の1日の新規感染者数は2月中旬ごろに2万人を超える。基本シナリオでは2月上旬には約2万5000人にのぼる。悲観シナリオでは、1月後半から急増し、2月上旬には6万人に達する。いずれのパターンでも、ピークに達した後は減少に転じ、4月以降は昨年秋並みになると推計している。
一方、オミクロン株の重症化率を0.15%(デルタ株は0.66%)とした場合の重症患者の試算数は、楽観・基本シナリオが2月後半に200人程度、悲観シナリオでも450人程度にとどまっており、病床使用率は100%までいかない見込みだ。
羽鳥は、「基本シナリオでは1日2万人でも医療体制が持ちこたえられる計算になる。ただ、高齢者に感染が広がるなど試算の設定とは異なる事態もありうるため、様子をみないとわからない」という仲田准教授のコメントを紹介した。
二木芳人(昭和大学医学部客員教授)「今の増え方をみると、もう少し早い段階でピークは来ると思う。医療従事者が感染してスタッフが減ってしまうことも考えられる。数字には出ない医療現場への負担も大きくなります」
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」前統括編集長)「小池(百合子)都知事はきのう、『オミクロンが広がるとパブリックセクターで働く人が出勤できなくなる。これは直下地震に相当する。事業継続をどうするかを検討してください』と言っていました。重症者は少なくても、救急やゴミ収集、警察などこれまでとは違う形のいろんな活動が休止するようなことを危惧しています」
玉川徹(テレビ朝日社員)「海外の例を見ると、重症化率は3分の1ぐらい。もう少し重症者の数は増えるかもしれない。社会インフラをどうするか、重症ではないけど入院が必要な中等症の人もいる。それほど楽観できる状況ではありません」
(キャンディ)