「きのう(2022年1月10日)、濱口竜介監督、俳優・西島秀俊さん主演の映画『ドライブ・マイ・カー』がやりました。アメリカのゴールデン・グローブ賞を受賞したのですが、この後、アカデミー賞への期待も高まっています。この映画の一体なにがスゴイのか、独自取材をしました」と倉田大誠キャスター。11日の「めざまし8」は同作の魅力に迫った。
同作は村上春樹さんの短編小説が原作で、妻を亡くして喪失感を抱えた演出家の男性が、専属ドライバーの女性と出会い、妻の秘密をたどっていくという物語だ。
「本読みというと...」
ハリウッド外国人映画記者クラブの会員で、ゴールデン・グローブ賞への投票権を持つ映画ライターの中島由紀子さんは今回の受賞についてこう語る。
「絶賛されていても、必ず誰か『でも...』と言い出す人がいるものだが、この作品に関してはいなかった。ドイツ人とイタリア人という全然環境の違うメンバーと一緒に試写を見に行きましたが、見終わった後に言葉が出ないんですね。心にずしんときて...。外国映画とか人種とか言葉の違うものに対する心の開き方が変わってきているということもあると思う。タイミングもすごくあると思います」(中島さん)
また、映画評論家の立田敦子さんは受賞理由の1つに「『今』を見極めたテーマ性」を挙げ、「今はネット社会かつコロナ禍。そんな中、人と人とのつながりやどう理解し合うのかを深い洞察で描いた」と評価する。
スタジオでは、濱口監督の独特の演出方法に注目。本読み(台本読み合わせ)は感情を込めずに行い、フラットな状態にしておくことで演技した時に偶発的に生まれる感情を大事にする...というものだそうだ。
谷原は「参加したことがないので分からないのですが、多分...」と、このメソッドについて考えを語った。
「本読みというと、役者さんがそれぞれ自分なりの解釈でもって臨む。でも、解釈とは先入観でもあるので、書いた人との思いとはまた違うものになったりする。ゼロの状態でやるともともとの脚本が持っているうねりみたいなものが見えてきたり、自分の解釈とは違うものが浮かび上がってきたりするのではないか」(谷原)
別の観点からこの作品を評価した人もいる。
武井壮(「百獣の王」・タレント)「僕はもう、6年連続『なりたい顔ベスト3』に入っているのが西島さんなので...」
(ピノコ)