ワクチン追加接種への取り組みに不満 玉川徹「遅いですよ」

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   新型コロナウイルスのオミクロン株の感染者の症状と、治療現場の実態はどうなのか?11日(2022年1月)の「モーニングショー」が、埼玉県の救急病院の現状を報告した。

   政府分科会の尾身茂会長は10日夜、岸田文雄首相と首相公邸で面会。「とくに高齢者のワクチンの追加接種を、国の最優先課題として推進してほしい、と申し上げました」。ただ、ワクチンの現状について、埼玉県三芳町のふじみの救急病院の鹿野晃院長は、「当院も1月下旬にワクチンが入ってくるが、国内には在庫がないようだ。前倒しで打ちたくても打てない状況だ」。

  • ワクチン追加接種の動きに注目が集まっている
    ワクチン追加接種の動きに注目が集まっている
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「何で、わざわざ待つんだ?」

   コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日社員)は、「遅いですよ。この番組は、12月の早い段階から、ブースター接種を急がなくてはいけない、と繰り返し言ってきた。モデルナは、2000万回以上国内在庫としてある、とわかっていた。しかし、配るのは1月末か2月に入ってからだ、という。何で、わざわざ待つんだ?という話を、ずいぶんやってきた」。

   新型コロナウイルスの新規感染者は昨日、全国で6438人。4日連続で6000人を超えた。重症者は90人、死者は2人。東京は871人を確認、一昨日の1223人より減ったが、先週月曜の103人の8倍を超えた。重症者は4人で3日間変わらず、死者はゼロ(19日連続)。日本医科大の北村義浩・特任教授は、「首都圏は1週間単位でみると8倍から10倍という、先進国の中でもこれだけ急増した例はないほどの激烈な増加ぶり。非常に憂慮している」。

   ふじみの救急病院では、オミクロン株の患者の増加に伴い、心疾患や脳卒中の救急患者用のフロアを、急きょ、コロナ病棟に。鹿野院長は、「第6波ですね。肺炎を起こして、酸素が必要な方が混じっています」「スタッフが追い付かない状況です」。オミクロン株の感染で中等症IIと診断された20代女性は、肺炎で鼻から酸素を流し、レムデシベルを投与している。ワクチン未接種で、先月28日にパーティーに参加したところ、このなかに陽性者がいた。31日に37.7度の発熱とせき。1月3日深夜に40度の熱で救急搬送。中等度の肺炎がある。

   同病院の38病床のうち8床がこうしたコロナ感染者だが、全員がオミクロン株。20代女性のほかに、中等症Iで肺炎症状があるのが60代女性と60代男性の計2人。あとは、20代~80代の5人でいずれも軽症だ。中等症Iの60代男性は、去年8月にワクチン2回接種したが、先月31日に陽性(判明前)家族と濃厚接触。3日にせきとのどの痛み。熱はなかったが陽性が判明した。軽度の肺炎がありソトロビマブを投与中。軽症の80代男性は去年6月にワクチン2回接種、基礎疾患あり。1月2日に親族が集まり、3日に咳とのどの痛みが出たが、熱はなかった。4日に陽性が判明し、6日にモルヌピラビルを投与した。

(栄)

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