「JKからやり直す~」のどんでん返し 「今からでも」にもらった勇気

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   <「JKからやり直すシルバープラン」(テレビ東京系)> 最終回(2021年12月29日)は、突然2021年のホームレスの小百合(鈴木ゆうか)に戻ってしまう。JK時代のやり直しプランは無駄だったとガックリの小百合ちゃん。そこに尾上慎二にそっくりの銀次(小宮璃央)が現れるのだが、オタクっぽい慎二キャラとは全く違い、プロのダンサーを目指しているアクティブな若者。ケガで挫折しコロナの影響もありホームレスになってしまったという。

   その後、小百合らしいのは、身をもってシルバープランを実践し、ホームレスから立ち直った姿を銀次に見せる。どんなにピンチやどん底でも人生はやり直せるということを実証して見せた。

  • テレビ東京の「JKからやり直すシルバープラン」番組サイトより
    テレビ東京の「JKからやり直すシルバープラン」番組サイトより
  • テレビ東京の「JKからやり直すシルバープラン」番組サイトより

人脈、学習、健康...

   案外漫然と過ぎていく日々のなかで、人脈、学習、健康はどれも大切なポイントであり、そこにお金の大切さや老後の備えについて考えるドラマだった。人生において大事なものというのは、目に見えるものだったり見えないものだったり、案外立ち止まり掘り下げて考える時間は多いとはいえない。その答えを簡単にまとめてくれたといえそう。まして今回のこのドラマは青春ストーリーでわかりやすく、ホロリと泣かせるシーンもあって、現役高校生から中年世代までなかなか楽しめたのではないだろうか。

   テーマ「人脈」の回で、慎二が白石ハヤナ(紺野彩夏)に盗撮の疑いをかけられ、カメラを壊されそうになる場面では、小百合が体を張って慎二のカメラを死守。鼻血を出しながらハヤナに向かって謝るように迫った。「鼻血は止まる。痣も治る。でも心は壊れたら簡単には治らないんだよ」と真剣な小百合。ハヤナが反撃しようとして小百合の頬を叩こうとすると今度は慎二が小百合をかばった。このシーンは昭和の青春ドラマにも通じて懐かしくじんわりと心に沁みた。古今東西、青春ドラマには頬をひっぱたくシーンが欠かせない(!?)。

   実際とのところ、高校時代にタイムリープすることができたなら、小百合のように優等生となって「やり直す」ことができるかどうか疑問は残るが、いくつになっても人生と対峙して志を高くもつことは大事なのだろう。このドラマのなかのシルバープランは人生哲学であり、大事なのはどんな時でも忘れてはならないということかな。

   (Y・U)

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