新型コロナの感染者が全国で増加しているなか、きょう5日(2022年1月)の「モーニングショー」は、米軍基地を抱える各地の動きに焦点を当て、MCの羽鳥慎一がパネルを使って解説した。
沖縄県の4日の新規感染者は約3カ月半ぶりに200人を超えて225人となった。このうちオミクロン株と確認されたのは、3日は24人だったが、4日は47人と倍増。玉城デニー知事は「もはや第6波に投入したものと認識している」として、まん延防止等重点措置の要請の検討に入った。
「温度差」指摘する声も
沖縄の感染拡大の背景にあるのが、県内の米軍基地でのクラスターだ。基地内ではきのう4日新たに164人の感染が判明し、先月15日以降、計996人にのぼるという時事通信の報道を羽鳥が伝えた。
米軍岩国基地がある山口県では、きのう4日の新規感染者79人のうち、62人が岩国市在住だった。岩国市の繁華街では飲食店10店舗の従業員と利用客31人が感染したが、クリスマスの時期に岩国基地の関係者が飲食店を多く利用していたことがわかっている。村岡嗣政知事は「米軍関係者が基地の外で飲食店を利用し、そこで感染が確認されている。感染を広げないような行動を(米軍に)強く要請していかないといけない」と危機感を募らせている。
岩国市に隣接する広島県内でも、2週間前は0人だった新規感染者が4日は109人まで増えた。約半数が会食クラスターと医療機関クラスターといい、感染者の行動歴に岩国市との関連が強く疑われる例が多数あるという。
羽鳥「(米軍基地のある)横須賀でも同じような事例が起きています。全国の米軍基地周辺の問題だと言えます」
国際医療福祉大学の松本哲哉・主任教授「正直言って、いい迷惑ですね。米軍やアメリカの人々のコロナへの考え方、温度感がだいぶ違うと感じます」
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」前統括編集長)「日本は水際対策を厳しくやってきたが、米軍基地ではそれが効かなかった。一番弱いところに影響が出てしまったと感じます」
安部敏樹(「リディラバ」代表)「米軍基地の中はアメリカ社会。アメリカは今、1日100万人の新規感染者が出ていても経済活動を止めないという日本とは全く違うルールですから、沖縄県や日本政府はそこを理解しないと、基地から漏れ出る仕組みはいつまでも続いてしまいます」
(キャンディ)