2022年は、三谷幸喜脚本NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も見逃せないし、阿部寛主演日曜劇場「DCU」(TBS系)も面白そうだ。成田凌が天才外科医を演じる「逃亡医F」(日本テレビ系)は興味深いし、堤真一主演「妻、小学生になる。」(TBS系)は寒い冬に心温まるドラマになるに違いない。が、どれかひとつと言われれば、この「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)を推したい。
個性派俳優が脇を固める
原作は田村由美の同名漫画。月刊『flowers』(小学館)で連載中。単行本は10巻まで刊行されているが、その漫画がとにかく面白いのだ。しかもその主人公を菅田将暉がやるというからこんな嬉しいことはない。すでにビジュアル写真が出ていて、独特なアフロヘアの菅田将暉はすでに役作りも充分か。
カメレオン俳優、若手実力派№1と言われる菅田が、記憶力と観察力に優れ、弁舌は達者で変わり者の主人公・大学生、久能整をどんなふうに演じるのか、早く見たい。久能はマイペースに話すうちに「事件の謎」も「悩みを抱える人の心」も解きほぐしてしまうのだ。
新人刑事・風呂光聖子役の伊藤沙莉をはじめ、遠藤憲一、筒井道隆、尾上松也、鈴木浩介など芸達者な個性派俳優が脇を固めているので、その演技合戦も楽しみ。犯人役で豪華なゲストも期待できる。
フジテレビはすでにドラマ関連グッズも多数製作しており、このドラマへの意気込みが凄い。番宣のし過ぎだけが心配。
1月10日スタート。初回90分スペシャル。
(大熊猫)