広がるコロナ無料検査は結構だが... 陽性確認後の「ルート作りも」、モーニングショーで注文

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   オミクロン株の市中感染とみられるケースが広島県、富山県でも確認され、7都府県に広がった。政府がPCR検査など無料検査も拡大する現状と、感染拡大への不安を、28日(2021年12月)の「モーニングショー」が伝えた。

  • 隣接自治体への「しみ出し」への警戒感も広がっている(写真はイメージ)
    隣接自治体への「しみ出し」への警戒感も広がっている(写真はイメージ)
  • 隣接自治体への「しみ出し」への警戒感も広がっている(写真はイメージ)

隣接自治体での検査も

   広島県のケースは20代男性。ワクチン2回接種済み、渡航歴無し。22日に38.5度の発熱、のどの痛みなど軽症だったが、23日のPCR検査で陽性、26日にオミクロン感染がわかった。関西圏を往来しており、この時に感染した疑いがある。富山県では20代女性が軽症だが、県外のオミクロン株が確認された地域と往来している。いずれも「市中感染」とは断定されていないが、その可能性が高いとみられている。

   日本医科大の北村義浩・特任教授は、「広島や富山の方は、県外での感染をお持ち帰りになった。静岡と滋賀も含めて、しみ出しと言うか、日本中にオミクロンのタネがまかれてしまったような状態だ。空港検疫は、市中感染を遅らせる時間稼ぎであったわけだが、その役割は終えた。今は、点ではなく面になっていると思う。日本国内の感染対策に重点を置くべき、と思う」。

   政府は、PCRなどの無料検査の範囲も拡大する。これまで市中感染などが確認された「東京、大阪、京都、福岡、沖縄」で、不安のあるすべての人を対象に無料検査を実施してきたが、今後は、市中感染が確認されている都道府県の「隣接県」でも、無料検査を実施する。例えば、東京都の場合、隣接の、神奈川、千葉、埼玉、山梨の4県でも実施する。北村教授は、「無料にすることで、政府のやる気が見えた。ただ、陰性証明をもって帰省しても、故郷に帰って発症をする場合も少なくない」と注意を喚起する。

   一方で、検査のしっぱなしも困る。北村教授は心配する。「無料検査は大賛成なんですが、ここで陽性になった方が、医療機関であれ、何らかのケアができるところにつなげられるように。あとはご自由に、とならないようルートを作り、ちゃんと見てあげないと」

(栄)

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