数年に一度の寒波で大雪に見舞われた列島各地で、列車は運休が相次ぎ、立ち往生した車の列は2キロ連なり、混乱が広がった。28日(2021年12月)の「モーニングショー」のカメラが「マイナス23度で80度の熱湯が瞬時に霧になる」極寒の街の表情を追った。
羽鳥慎一「気を付けながら年末年始お過ごし下さい」
「日本一寒い町」と言われる、北海道東部の陸別町は、雪は比較的少ないが、27日もマイナス23度を記録した。日高山脈で雪を降らせた乾いた西風が、東側の陸別町に吹き降ろし、町全体を冷凍庫の状態にしてしまう。コップに注いだ80度の熱湯を空中にまくと、一瞬で「氷の霧」になる。ズボンを水で洗うと、白い湯気が立ち上るが、雪の中に置くと5分も待たずに直立状態で凍り付いた。豆腐を一晩、外に置くと凍り付いてハンマー代わりになり、そのまま釘を打てる。
群馬県みなかみ町では27日、積雪が1メートルを超え除雪が追い付かず、新潟方面への列車が運休中だ。雪はなお降り続いており、運休はきょうの午後まで続きそうだ。滋賀県彦根市では、積雪が観測史上最大の2メートルを越え、市内では立ち往生した車の列が2キロ以上にわたって続いた。同市郊外の橋の上で大型トラックが立ち往生、市内に向かう道路はあっという間に大渋滞。脇道に逃げようとしても、豪雪のなかで、前後左右ともに車だらけの状態に。彦根駅では、列車のドアが開くと、ホームに積もった約50センチの雪の壁がさえぎった。積もった雪の重さで車庫の屋根はつぶれ、信号機もぐにゃりと曲がった。一方で、先週末の軽井沢町のアウトレットは、首都圏などからの買い物客で大賑わい。3500台収容の駐車場は満車に。近くの佐久市のスキー場も家族連れなどでにぎわった。
28日から1月5日まで、年末年始の新幹線指定席予約率は昨年比で、JR東海が200%。JR東日本178%、JR西日本185%。国内便予約はANAが112%、JALが165%となっている。高速道路の渋滞予測は、明日29日の下りは、東名・大和トンネル付近で25キロ、30日で同20キロ、中央道の日野バス停付近で15キロ。上りは2日が関越道の高坂SA付近35キロ、東北道の加須IC付近30キロ。3日の高坂が25キロ、加須が25キロ。
MCの羽鳥慎一「事故、寒さそして感染対策、気を付けながら年末年始お過ごし下さい」
(栄)