きのう26日(2021年12月)のフィギュアスケート全日本選手権で、今季の世界最高得点を出して優勝し、冬季北京五輪の代表入りした羽生結弦選手。全日本選手権はフジテレビの独占中継で、「めざまし8」は中継を担当していた西岡孝洋アナが出演し、その舞台裏を含めて30分に渡って特集した。
羽生選手はいままで誰一人として成功していない4回転半(クワッドアクセル)に挑戦。両足着氷となり成功は果たせなかったが、番組では本番までの間、ヘッドホンで音楽を聴きながら気持ちを落ち着かせる姿や、直前の練習でも4回転半が決まらず表情が曇っていた様子などを伝えた。
「政治とスポーツは別の問題です」
それでも本番で果敢に挑戦した羽生選手。実は自分の中で限界を感じ、跳ばないことも考えたと話していた。だが、「すごい悩んで悩んで苦しんで、せっかくここまで来たんだったら、やっぱり降りたい(成功したい)と思うようになった」と明かした。
羽生選手の強さについて、西岡アナは「実は弱みみたいなものも持っている。でもそれを必ず克服して我々の前に立つというところはすごい」と驚く。羽生選手の「今一番上手い。僕の中で一番うまい。だから諦めたくない」という発言が最も印象に残っているという。
ミスとなったが、今回挑んだ4回転半の結果は飛距離3.10メートル、高さは75センチ。西岡アナは「今までジャンプは高さ60センチで『すごい』と言っていましたが、それより15センチも高くジャンプしたことはすごいです」と驚く。
プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さんは「4回転アクセルはミスになってしまったが、そのあとの完成度は本当に素晴らしかった」と称えた。
コメンテーターで弁護士の橋下徹氏は「オリンピックをゴールにしていない。そこじゃなくて4回戦アクセルを自分の目標にしている。チャレンジチャレンジ...」と言った後、「自分の領域に引き込ませてもらうと、政治家にこういうチャレンジ精神を持ってもらいたい」として文書交通費の問題に「脱線」し、MCの谷原章介は「政治とスポーツは別の問題です」と締めて笑わせた。
番組放送中、羽生選手の一夜明けたインタビューが生で流れてきた。羽生選手は4回転半について「もちろんまだまだです。ただ、自分の中では『軸』をつくったうえで、回転も足りない分を下で(着氷時に)補完してしまいましたが、それでも4回転半を組み込んで、それが『天と地』というプログラムの中にちゃんと溶け込んでいる。非常にいい手ごたえがあったと思います」と話していた。
どこまで高みを目指していくのか、驚くとともに今後の成長にも期待したい。
(コムギ)