「コロナでもマスク不要!?」。27日(2021年12月)の「THE TIME,」で司会の安住紳一郎が「口腔ケアでマスクを外せる日が来るかもしれません」と紹介した。
「うまくいけば、マスクをする機会を減らすことができるかもしれない」と話すのは大坂大学大学院歯学研究科の阪井丘芳教授。
口腔内に吹きかけたり、うがいをしたりする方法を想定
大阪大学の研究グループは、人体に害のない薬剤を使って口の中のウイルスを不活化させることで飛沫感染を抑えられる可能性がある」ことを世界で初めて示した。
この研究グループは、新型コロナウイルスが肺だけでなく唾液をつくる唾液腺にも感染し、そこでウイルスを大量に増殖させていることを突き止めた。こうした新事実をもとに阪井教授は「唾液腺で増殖したコロナウイルスが唾液と共に口腔内に分泌され、飛沫となって他人に感染させる」と仮定、「口腔内のウイルスを働かなくすることができれば、コロナの感染拡大を防ぐことも可能だ」と仮定し研究を進めてきた。
そんな中、「亜塩素酸イオン」にコロナウイルスなどを不活化させる効果があると分かり、この「亜塩素酸イオン」を常温で長期保存できるようにした薬剤を使って、口腔内に吹きかけたり、うがいをしたりする方法が想定されている。
阪井教授は「今回の(試験官による)検証結果では99.98%不活化できたという結果が出ています」という。まだ少数であるものの、コロナ患者4人に対する研究では、うがい直後に全員のウイルス量がゼロなったということで、研究チームは「ヒトに対する効果と効果の持続時間について来年中に検証結果をまとめたい」といっている。
(一ツ石)