雪衣(岡田結実)の「呪文」が効きまくり... るいが支配された「思い」 【カムカムエヴリバディ】

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   <朝ドラ 今週の山場は?> 12月22日(2021年)放送回では、安子(上白石萌音)は、失踪した算太(濱田岳)を探して大阪の街へ行くが消息がわからないまま雨の中に倒れこんでしまう。目を覚ますとそばにいたのはロバート(村雨辰剛)。

   母の不在が長引き不信に思ったるいは入学式へは行かずに、雉真家を飛び出し母を探しに大阪へと向かう。ようやく母と暮らした家につくと、ちょうどロバートに告白されながらハグされているわが母を見てしまう。

  • NHKの「カムカムエヴリバディ」番組サイトより
    NHKの「カムカムエヴリバディ」番組サイトより
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母・安子に向かって...

   るいちゃんはショックのあまり雨のなかにたたずみ、額のケガの原因にさかのぼっていく。

   その回想シーンで「るいちゃんを女手ひとつで育てるのを諦めて、雉真の家にお返ししようと決めたんだと思います」という雪衣(岡田結実)のセリフがおどろおどろしく前回と同じシーンであるのにもかかわらずまるで鬼の形相だった。「雪衣さんの見事な悪役ぶりが怖い」「この呪文で雪衣さん、全てを手に入れた」など視聴者の反響も。

   この雪衣の呪文こそ、るいちゃんの母への信頼を蝕んできた。そしてこのとき、母への不信感は最高潮となって、額の傷の原因は母で、その傷のせいで自分は捨てられるという思いに支配されてしまう。

   雉真のお手伝いさんから不動の嫁にのし上がるという雪衣の目論見は薄々感じてはいたが、一気に噴出。るいはついに自分の母に向かって「I hate you!」と言い放ち、本当に雪衣の戦略通りの展開になってしまった。子供を傷つけてまで自分の思惑を優先した雪衣、侮れない。「安子さんがのこのこしてるから雪衣の策略よ全て」「るいちゃんに余計なこと言った雪衣さんが許せん」と怒りの声も多かった。

   今も昔もお坊ちゃまの嫁になるためには、チャンスがくれば手段を選ばずに強奪するものだが、雪衣さんはじわじわと病が蝕むようにチャンスさえも自分で作り、自分の思い描く通りに資産家の嫁の座を手に入れようとした。たいしたものではある。こういう人がいるとドラマのエッセンスになり盛り上がってくる。次の展開が気になって仕方がない。

   今回で「安子編」は終わり。次回から「るい編」なので、また全然違う人間模様に期待したい。

(Y・U)

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