12月22日午後3時ごろ、スマホに目を疑うような情報が配信された。「ゲリラや特殊部隊による攻撃が発生しました。対象地域は日本全土」という通知が配信されたのだ。受け取った街の若者は「うわっ、こわい。こんなの来てる」と驚いていた。
9月には「阿蘇山で噴火発生」
通知から約20分後には再びスマホに「一部のお客様に対し、テスト内容の通知が配信されました。ご迷惑をおかけした申し訳ありません」とのメッセージが。通知の主はヤフーアプリで、ヤフーによると社内でのプッシュ通知のテスト配信が誤ってユーザーに配信されてしまったためだという。ヤフーでは9月にも「阿蘇山で噴火発生」と、一部ユーザーに誤配信していた。
ITジャーナリストの三上洋氏は「Jアラートのような配信は慎重に扱う必要がある。人為的なミスは、そもそも起きないシステムを新たに開発するべきです。もしこういうことが乱発されれば、オオカミ少年になってしまう可能性がある」と指摘した。
社会学者の古市憲寿は「今回の誤配信はそもそも"配信テスト"と書かれていたし、配信された我々もすでに、複数メディアを見て確認するクセがついている。そこまで大騒ぎした人は少なかったのではないか。ゲリラが日本全土に来るというのも、よく考えればありえないわけで、その辺からも今回は見極められたのではないかと思う」と話したが、迷惑な誤配信だったことは間違いない。
(バルバス)