新型コロナのオミクロン株による国内初の市中感染が大阪で確認され、空港検疫でのオミクロン株感染者の数もじわじわと増え始めているなか、きょう23日(2021年12月)の「モーニングショー」が注目したのは、AI(人工知能)が予測した今後の東京の感染者の増加だ。MCの羽鳥慎一がパネルを使って説明した。
玉川徹「前提条件がだいぶ甘い、この予測はあり得ない」
名古屋工業大学の平田晃正教授のグループが行った予測で、「オミクロン株の感染力をデルタ株の約1.5倍」「ワクチンの予防効果を5割」「ワクチンの3回目接種について、医療関係者はほぼ全員、高齢者・若者は約80パーセントが実施」「来年2月末から行動自粛」といった条件を前提に計算した。
それによると、12月25日に東京で市中感染が確認された場合、1月中旬から感染者数は急増し、2月19日には3297人に達する。一方、市中感染の確認が3週間遅い来年1月16日だと、ピークは2月下旬で約2000人になるという。
羽鳥「平田教授は『日本においては大型連休の時に感染拡大してくるという傾向がある』と言っています。年末年始、非常に注意ですよ、ということです」
国際医療福祉大学大学院の松本哲哉教授「流行の時期が遅れれば、感染者数が少なく済むというのは需要なポイントです。ただ、感染力やワクチンの効果など、想定されている前提条件はもう少し厳しくなるはず。重症化するかはわかりませんが、(感染者数は)それより高い数字になると思います」
玉川徹(テレビ朝日社員)「前提条件がだいぶ甘いので、この予測はあり得ない。感染力はデルタの4倍と言われている。デルタの感染者数のピークが東京で5900人だったので、それを下回ることは考えにくい。世界の感染者の増え方を見ていると、2月の半ばには全国で3万人になっていてもおかしくないと思います」
石山アンジュ(「パブリックミーツイノベーション」代表)「今回の年末年始こそ帰省しようと思っていた人は多いと思います。行く人はしっかり検査して感染対策ができるといいと思いますね」
(キャンディ)