ホームセンター最大手「カインズ」は、生活雑貨の「東急ハンズ」を2022年3月末に買収し、傘下に吸収すると発表した。いずれ「東急ハンズ」の店舗名も消えるということで、北海道育ちの司会・加藤浩次は「(高校生のころ)行ってみたかったなあ、北海道にはなかったから。東京に来てすぐ行ったもの」と感慨深げだ。
郊外ではホームセンターは飽和状態?
東急ハンズは1976年に創業し、東京・渋谷や新宿など国内外に86店舗を展開しているが、インターネット通販の広がりやコロナ禍で来客が激減、21年3月期連結決算は2期連続の最終赤字で、この10月(2020年)には開業37年の池袋店も閉店した。木村成一社長は「店に来ていただけないと、なかなか営業利益につながっていかない」と無念そうに語っている。
たしかに、東急ハンズの商品は、手に取って見たり試したりしないと良さがわからないものが多い。
坂口孝則(経営コンサルタント)「東急ハンズはニトリなどの都市部進出で競争が激しくなり、一方、郊外でホームセンターは飽和気味になっていて、カインズは新しい一手が欲しかった。両社の思惑が一致したんですね。僕も地方出身なので、加藤さんと同じで、東急ハンズの名称が消えるのはさみしいです」
カインズの一角に東急ハンズの商品が並ぶようになるのだろうか。それもいいか。
(カズキ)