<朝ドラ 今週の山場は?> 12月13日(2021年)放送回では、クリスマスに算太(濱田岳)がやってきた。安子(上白石萌音)は兄が無事帰り、涙をこらえ喜ぶ。そして父・金太(甲本雅裕)、母・小しず(西田尚美)、祖父・杵太郎(大和田伸也)、祖母・ひさ(鷲尾真知子)が亡くなったこと、そして雉真稔(松村北斗)と結婚して娘を産んだが、稔は戦死したことを話す。
そして義父・千吉(段田安則)の配慮で、算太は当面雉真家で過ごすことに。
ぎゅっと算太を抱きしめた
空腹で堪えらないという戦場での算太の回想シーンで、母の小しずの幻と重なるように美都里(YOU)が登場。稔の死が受け止められず、闇から生きる光を見つけられない彼女がぎゅっと算太を抱きしめた。もう一度母に甘えたいという算太の気持ちを一発で見抜いたのかもしれない。
美都里は登場する度に危なっかしいし、オカルトのようなおっかない場面となるが、どうしても見逃せない。YOUさんが放つ独特の雰囲気と役柄、時代背景が重なり、リアルな恐ろしさが醸し出ていて個人的には好き。ツイッターなどには「YOUさんの演技に泣いた」という声や、「(稔の死後、美登里が)優しさをゆっくり取り戻している感じ」という感想も寄せられた。
算太は、出征を見送らなかった父親の金太がどんな気持ちでいたかを千吉から聞き、戦争で失った息子を思う母親の気持ちを美都里から受け取り、クリスマスに帰ってきた算太にもクリスマスプレゼントってわけだね。メリークリスマスだ。
(Y・U)