サッカーの三浦知良選手の兄で、元日本代表の泰年氏がこの7月(2021年)に監督に就任した三重県のJFLチーム・鈴鹿ポイントゲッターズの就任前の試合で、八百長疑惑が浮上している。森圭介アナは「チームの元役員が、試合に負けるように指示されたと告発しました。『スッキリ』は元役員に話を聞きました」と12月15日、取り上げた。
問題になっているのは、昨20年11月29日に行われたソニー仙台FCとの試合で、元役員は先週土曜日(12月11日)にSNSで、「試合の1週間前くらいに、会長より負け試合をすることを聞いた。選手に伝えろと言われ、具体的な失点方法も指示されています」と投稿した。
チーム側は「八百長」否定も金銭支払いは認める
阿部祐二リポーターが「負けるために何かをするように指示があったのでしょうか」と聞く。元役員は「バックパスしてキーパーがミスして1点失点する。あるいは、ファールしてPKを与えるとかですね」と話は具体的だ。実際、試合は1対ゼロで鈴鹿が負けている。そして、この試合から8カ月後、クラブチームは元役員に 2500万円を支払った。
これに対してクラブチーム側は、「指摘するような八百長試合の実行や不正行為の事実はありませんでした。(元役員の金銭)要求には応じないこととして無視を貫いてきました。しかし、執拗な金銭要求に畏怖してしまい、また虚偽の情報が拡散することを恐れ支払ってしまいました」と説明している。八百長はなかったが、元役員が怖かったので2500万円を手切れ金として渡したというのだ。
阿部「チームも告発者(元役員)も試合そのもので不正はなかったと言っています。食い違っているのは会長から指示があったのか、なかったのかという点です」
たしかに問題の試合の映像では、鈴鹿の失点は味方のミスではなく、相手選手がキーパーとディフェンスを外して、きれいにゴールに蹴り込んでいるように見える。八百長をするまでもなく負けている。八百長はなかったが、負けろという指示はあって、そのために元役員に口止め料を払ったということなのか。
司会の加藤浩次「実際にお金を払っているというのが不可解ですよね。まったくのシロだったら払いますかね」
その後も元役員の金銭要求は続き、クラブチームは先月27日のホームページで、「5000万円を80回要求され、警察に相談している」と明らかにしている。宮崎哲弥(評論家)は「両者の説明がよくわからないですね。ちゃんとした説明がないと納得できませんよ」
金曜コメンテーターの菊地幸夫弁護士は、「チーム側は正当な理由がない支払いなら背任。元役員は恐喝」にあたるとしている。
(カズキ)