ファクターXめぐる理研発表 簡単に言うと?安住アナが紙芝居で解説

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   「先週、『ファクターX』に関する発表がありました」と司会の安住紳一郎がけさ14日(2021年12月)の「THE TIME,」で切り出した。新型コロナの人口100万人当たりの死亡者(2021年12月11日時点 Our World Data)をみると、アメリカが2394人、イギリス2152人、これらに比べ日本は145人と格段に低い。

   安住は「その理由はわからない。なぜなのか、ファクターX、という言い方が定着してきましたが、その一つかもしれないという発表が理化学研究所からありました」と説明する。

  • コロナをめぐる様々な研究が進んでいる
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「その一つである可能性が高いということです」

   「ファクターX」については、ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授が命名していた。ハグや握手が少ない、BCG接種、マスク着用などの衛生意識や生活習慣が要因として挙げられてきたが、証明するには至っていない。

   今回、理化学研究所が注目したのは細胞の表面にある「HLA」のひとつ「HLA-A24」。免疫学の専門家、広島大学の保田朋波流教授は「日本人の6、7割の方はこのHLA-A24を持っていますが、イギリスでは10%ぐらい、アフリカはほとんどないです」と語る。日本人の多くが持っている「HLA-A24」とは何なのか。

   安住「その正体なんですが、説明がなかなか難しくて、ごくごく簡単に紙芝居にしてしまいました」と話す。

   お城を細胞に、コロナを敵に例え、お城が燃えている。そこへ誰でも持っているキラーT細胞が助けにくる。HLA-A24は番兵のような役割をしており、キラーT細胞に「助けて、こっちだよ!」と大きな声を出すので、日本人には他のヨーロッパの人たちに比べ早く助けてくれるので、重症化が防げているのでないかと、というお話だ。

   研究した理化学研究所の藤井眞一郎・チームリーダーは「今回の研究成果は日本の感染が少ないファクターXの一部であるのは間違いないと考えている」と話している。

   安住「まだまだ複合的な要因があるかも知れませんが、その一つである可能性が高いということです」

(一ツ石)

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