連続ドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)第9話が、12月12日(2021年)に放送された。(ネタバレあり)
中村充(前野朋哉さん)が警察に出向き、第1話で相良凌介(西島秀俊さん)あてに届いた身元不明の男の子の冷凍遺体を「行方不明になった息子かもしれなくて」として、確認したいと申し出る。
瑞穂に「私も、そっちに行くからね」
遺体を確認した充ははっとした表情をしたものの、警察に「違います」と答えた。その後誰かに電話をかけ、呼び出し音が鳴っている間「頼む...頼む...!」と、出てくれるよう懇願。相手が電話に出ると驚いた様子で「もしもし...」と口に出していた。
凌介の勤務先・亀田運輸では、クレーマーの「バタコ」こと木幡由実から二宮瑞穂(芳根京子さん)に送られてきた「かがやきの土」から、「キンセンカ」という花が咲いた。瑞穂が花言葉を調べると、「悲嘆・失望・寂しさ・別れの悲しみ」。瑞穂は改めて、土に同封されていた「あなたが願いを強く念ずれば、奇跡が起きて花が咲き...その時、あなたの願いが叶うのです」と書かれた紙を見ながら、「課長のご家族が無事に戻ってきますように」と願って土をまいた時のことを思い出していた。
その時バタコから電話がかかってきて、瑞穂が対応する。「午前中に時間指定した荷物、届かなかったんだけど」から始まり、瑞穂が「大変申し訳ございません」といつも通り謝罪したが、バタコは「はいはいいいから。出かけちゃったから、夜に変えて」といつになく柔らかい口調だ。
瑞穂が拍子抜けしていると、「花は~?」と聞かれる。「あ~、それが、咲きまして」と答えた瑞穂に、バタコは
「ウソ!?ほんとに!?おめでとう!すごいわ。だってあなた、輝いてるもの。奇跡起こしたんだから、もっと自信持ちなさい」
とはしゃいだ様子。そして声のトーンを落とし「私も、そっちに行くからね」と告げ、瑞穂はぞっとしたようだった。
予告編に映った姿とは
場面は雨が降る夜の山中、充が手足を縛られ、穴に横たえられていた。目を覚ました充が自分に土をかけている女性に対し、
「待って!待ってください!お前...まさか...睡眠薬でも飲ませたの!?話し合うって言っただろ!やめて!やめろって!殺す気かよ!警察、行って、確認した。お前、何で...まだ償えるよ、だから...」
と訴える。しかし女性は「邪魔しないで」と吐き捨て、金属バットで充の頭部を思い切り殴打し殺害。血しぶきを浴びた女性は俳優の香里奈さんだった。
女性は充を殴った後、「影は土に還さなきゃいけないの。あと...1人...」と言いながら、再び充に土をかけ始めた。
本編では名前は出てこなかったが、ドラマ公式サイトで、香里奈さんが演じるのはクレーマーのバタコこと木幡由実だと発表されている。
次回は第1部の最終回となる。予告ではバタコの「あと1人...断ち切らないと...!」というセリフと、目を見開いて笑っているバタコの姿が放送された。
第1話からクレーム電話で声だけ出演していたが、キャストが発表されていなかったバタコ。声が似ているなどとして香里奈さんだと予想する人が多く見受けられたが、今回の放送で大方の予想通りだったと判明した。
9話目にしてようやく登場し、短時間の出演ながらインパクトを残した香里奈さんに、ツイッターなどでは
「バタコさん怖いんだけど香里奈がカッコ良すぎて混乱」
「香里奈さんシリアルキラーめっちゃ似合う笑 予告の数秒だけで凄みあるもんな」
といった声が上がっていた。
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