「北京オリンピックについて、政府は閣僚の派遣を見送る方向で調整に入りました」と宇賀神メグ・アナウンサーがけさ13日(2021年12月)の「THE TIME,」で伝えた。北京五輪を巡っては、米英などが中国の新疆ウイグル自治区での人権問題などを理由に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を表明している。
日本でも安倍元首相が閣僚の派遣に慎重な姿勢を示したほか、高市政調会長も「日本もボイコットをやるべきだ」との考えを示していた。
橋本聖子・組織委会長の名前も
日本はどうするのか。岸田首相は11日、「国益の観点から様々な点を総合的に勘案して判断していかなければならない。(判断の)適切な時期はいつなのか等も含め、いま検討を続けているところです」と述べていた。
政府関係者によると、その一方で、室伏広治スポーツ庁長官や東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長らの派遣を検討しているという。ようするに、日本政府は「アメリカなどの外交的ボイコットに一定の配慮をしながら、閣僚ではない室伏長官を派遣することで中国とも外交的な対話を継続する姿勢を示したい」という考えのようだ。
外交的ボイコットとは別に選手団は予定通り派遣されるが、選手の動きについて宇賀神アナが紹介した。「東京オリンピックに出場した平野歩夢選手(23)が冬の北京五輪の出場に向け前進です」
アメリカで行われたスノーボード・ハーフパイプW杯開幕戦で4位に入り、北京五輪派遣基準をクリアした。優勝したのは同じ苗字の平野流佳選手(19)で、北京五輪のメダル候補に名乗りあげた。大会が近づけば、さらに盛り上がっていくか。
(一ツ石)